琉球朝日放送の第279回番組審議会が6月20日火曜日午後3時30分より琉球朝日放送で開催された。会の冒頭、今回より委員となる呉屋遥氏に委嘱状が交付された。

続いて番組審議に入り、「沖縄と自衛隊」(CATCHY 第2部 午後6時15分~午後6時55分放送)1・4・5・6・7話〈2023年1月25日(水)〜4月26日(水)放送分〉について審議が行われた。

その後、事務局から視聴率報告、視聴者応答(いずれも5月分)について報告があった。会の最後に、本日で退任となる横田哲委員長と吉田央副委員長に感謝状と記念品が贈呈された。意見の概要は以下の通り。

専門用語を体系的に理解できる構成であった。自衛隊配備を前向きに捉えている人の意見も取り上げると内容が深まっただろう。

BGMで過度に不安を煽るようなシーンがあったのが気になった。取材対象や内容が整理されており、容易に理解できた。

自衛隊配備反対派の人と自衛隊員を対比させることに違和感を覚えた。本旨との関連性がわかりづらい映像が挿入されていた。

テレビ局のネットワークを活かして県外の訓練映像を使用したことを評価したい。自衛隊配備の決定を伝えるナレーションは、主述を明確にした方がよかった。

様々なジレンマが浮き彫りになった特集だった。映像内の発言とテロップの字句が違っていてわかりづらい箇所があった。

訓練を「かっこいい」と言う地元住民の声だけでなく、なぜそのような発言をしたのかまで掘り下げてほしかった。識者の発言をテロップにするだけでなく、その背景まで示すとより理解しやすかった。

「国防」という現実的な観点から、俯瞰的に取り上げる回があってもよかったのではないか。国の政策が混乱の要因だという断定には違和感を覚えた。

出席委員 横田哲(オンライン参加)・吉田央・伊佐香菜子・豊川明佳・島袋昭彦・山入端裕哉・呉屋遥