琉球朝日放送の第268回番組審議会が5月17日火曜日午後3時30分より琉球朝日放送で開催され「暮らしを彩る、島の工芸~作り手を訪ねて~」〈2022年3月27日(日)午前10時~午前11時放送〉について審議が行われた。

事務局からは視聴率(4月分)と視聴者応答(4月分)について報告があった。番組審議の概要は以下の通り。

若い作り手の活動を前面に出して彼らの率直な言葉を伝えており興味を惹かれた。セソコマサユキさんを案内役にしたことが番組の成功に大きく寄与していた。

伝統工芸を継承することの難しさと、作り手の真剣な姿勢がよく表現されていた。伝統工芸のベースには沖縄の豊かな自然があることも感じさせる内容だった。

古臭くなくスタイリッシュに仕上がっており、進行の崎山一葉さんの佇まいや言葉遣いにも好感が持てた。時代に合わせた工芸作りに取り組む職人らが生き生きと描かれていた。

洗練された分かりやすい内容で、実際に工房を訪れたいという気持ちにさせられた。作り手を応援するメディアの役割としてシリーズ化にも期待したい。

伝統の危機という側面ではなく、新しい表現へのチャレンジとして取り上げたことで面白い番組に仕上がっていた。実際の制作現場でインタビューを行ったこと、解説のナレーションも良い要素であった。

テロップの書体や進行の仕方など全体的にやわらかい演出で心豊かに視聴することができた。経済的に成り立たなければ工芸を続けるのが難しい時代に、ものづくりの新たな可能性を示してくれた。

出席委員 安里睦子・横田哲・長嶺亮子・波平恒男・宮城栄作・渡名喜郁夫
欠席委員 砂川久美子