2011年9月21日 水曜日

「にぃにぃありがとう。」映画『天国からのエール』プレミア試写会in本部町

webmaster @ 13:52:09

本部町にある全てが無料の音楽スタジオ「あじさい音楽村」。この場所は、現地で弁当屋を営んでいた故・仲宗根陽さんが、夢を持つ高校生たちを応援したいという一心で作りあげたのです。

しかし、仲宗根さんは志半ばで病に倒れてしまいます。残された時間を全て若者たちに捧げ、生きること、夢を追いかけることの大切さを伝えていきました。。。この実話をもとに映画化された『天国からのエール』のプレミア試写会が、17日(土)に本部町中央公民館にて開かれました。

この日は、熊澤誓人監督、出演者のミムラさん、そして仲宗根さんが設立したあじさい音楽村出身で、作品の主題歌を担当したステレオポニーが登壇。

「また、この町に戻ってこれてとても嬉しいです。」とミムラさんの挨拶に答えるように会場には暖かい拍手が広がりました。この日は、特別招待された本部高校の生徒100人と地元の皆さんが集まり、およそ500人が出迎えていました。

ステレオポニーからは「にぃにぃは父のような存在でした。映画に背中を押される形でありがとうという曲を作りました。皆さんも大切な人にはありがとうと伝えて下さい。」と仲宗根さんと曲、作品に対する深い愛情を話すと、熊澤監督からは「本部町の皆さんと時間を共有できてとても幸せでした。皆とご飯を食べるシーンは暖かく演出しました。ぜひ何かを感じて下さい。」と作品に込めた思いを綴りました。

スケジュールの都合で残念ながら出席できなかった主演の阿部寛さんは会場と結ばれた電話で「登下校や、部活をしている高校生たちの姿を見て、とても刺激を受けました。陽さんも同じ姿を見ていたと思い、一生懸命に真っすぐに彼を演じました。」と会場にメッセージを送りました。

阿部さんのはまり役ぶりは、実際の仲宗根さんを知っている、ステレオポニーのメンバーも驚くほどのそっくりぶりだったようで「ドキドキして緊張感を持ちました。にぃにぃの生きていた証になる作品です。大きくて、まっすぐな人がいたということが皆さんに伝われば幸せです。」と涙ぐみながら仲宗根さんを思い出す一幕もありました。

最後に、熊澤監督が「皆の若い力が夢になり、皆の若いパワーが地球を動かします。なんでもいいので夢を持って前に進んでほしいです。」と会場の生徒の皆さんにエールを送り、ミムラさんからは「若い時の苦労はかって出たほうがいいと思うし、大人に言われたことをポケットに入れておくと、必ず10年後の自分自身の役に立ちます。」と訪れた若者に熱いエールを送る言葉で締めくくられました。

プレミア試写会の終わる頃には、会場全体が暖かい優しい空気に包まれていました。きっと仲宗根陽さんも訪れていたと思いますよ。

映画『天国からのエール』は10月1日よりスターシアターズにて公開予定です。ぜひ劇場に足を運んで本部町オールロケの暖かい空気と、人間愛を感じて下さいね。

もちろん、この舞台挨拶の模様は10月14日(金)オンエアーにてお伝えしますので、どうぞご期待下さい!

D伊舎堂でした。

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