28日(水)那覇市の桜坂劇場に、角川映画大好き人間が集結しました。
マスコミ用の資料に記載されていた「生オーディオコメンタリー」と「Wの悲劇上映」という二文字につられ興味しんしんでやってきたのです。
集結した芸人さんは桂三度さん、サバンナ八木さん、椿鬼奴さん、なだぎ武さん、そして第4回沖縄国際映画祭の期間中桜坂映画大学の学長をつとめている藤井隆さんの5人。
上映前の舞台挨拶トークでは、さすが角川作品に詳しい皆さんだけあり熱いトークが展開されました。
「Wの悲劇」の1シーンを身振り手振りでユニークに解説するなだぎさんや、30年前の思い出話などに会場は笑いの渦に包まれていました。
ところで。「生オーディオコメンタリー」についてですが、よくDVDの特典で監督などの音声のみが収録されているあれです。あれ。。。
映画を芸人の皆さんと一緒に観て、上映中にそれぞれの方が話を入れてくるのです。
一見、映画が観れない感もありましたが、これが結構面白い!
「あーそうそう」などとつい相づちしてしまいました。
期間中開催されているようなので、是非皆さんも一度は経験してみてはいかがでしょうか?
「Wの悲劇」が公開された頃は、まさに角川映画全盛時代。角川女優三姉妹と言われ、薬師丸ひろ子さん・原田知世さん・渡辺典子さんが大活躍していました。
あれから時代は流れ、今や薬師丸ひろ子さんは日本を代表する大女優。原田知世さんもCMや映画で活躍してますよね。渡辺さんもたまにテレビドラマなどでお見かけしてます。
自分は集結した芸人の皆さんと同じく、リアルタイム世代なのでなんとも感慨深いものがあります。ほんと良い年の取り方してますよね。
原田さんは現在公開中の「しあわせのパン」でも素敵な演技をみせてくれてます。昔の頃のままといってもいいくらいで全く変わっていない透明感は圧巻です。
さて、映画も終盤になり、さすがに芸人の皆さん見入っているようでコメンタリー無しの集中した空気感が漂い上映終了。
そして!サプライズゲストとして登場したのが!薬師丸ひろ子さん。生でお見かけするのは初めてでしたので、しっかりと瞬きも忘れて目に焼き付けました。
芸人の皆さんもテンション上がり気味でいろいろと楽しいお話が飛び出していました。
初めて聞いたのですが「Wの悲劇」の頃は本当に女優を辞めるつもりで引退の準備もしていたらしいです。
なんだか物語とリンクしていたのでかなり驚きました。
辞めないで、いろんな経験や思いを背負ってきたからこそ今の貫禄なんでしょうね。ニコニコと柔らかい雰囲気が漂っている薬師丸さんは、まさに映画三丁目の夕日シリーズのお母さんでした。
青春時代の憧れの人に会えるとは本当に幸せでしたが、さらにサプライズでなんと!映画の主題歌をアカペラで歌ってくれたのです。しかもご本人からの強い希望で。。。
会場に響く歌声に訪れた観客の皆さんはもちろん、この場所にいる全員がうっとり優しく包まれた瞬間となりました。透き通る美声も健在です。
最後に藤井さんから「来年も来て下さいね!」との熱いお願いに「皆さんがよろしければ是非。」と答えてくれた薬師丸ひろ子さん。
よしっ!来年こそはチネパラ単独インタビューできることを願いたいです!
D伊舎堂でした。