話題作を観た
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昨日、話題の「ソーシャル・ネットワーク」を観てきた。
何が話題かというと、、、
1月11日現在で34の映画賞で96冠を達成、
アカデミー賞の前哨戦ゴールデン・グローブ賞でも6部門でノミネートというすごい勢いの作品。
去年の「ハート・ロッカー」並みに、「見逃すべからず」というオーラを発してる。
監督は好きな監督の一人、デヴィッド・フィンチャー。
「セブン」「ファイト・クラブ」「ベンジャミン・バトン」と、振り返れば彼の作品は全部観てる。
(「パニック・ルーム」も・・・)
さらにひっそりと制作総指揮で名前を連ねるのはケヴィン・スペイシー。
ほら、なんか匂うでしょ??
で肝心な作品はというと、今回は事実を元にした作品。
現在世界で5億人の登録者がいるというSNS『フェイス・ブック』の創設者、
マーク・ザッカーバーグの半生を描いた作品。
(半生でも無いか・・・)
史上最年少の億万長者と言われているマーク。
映画が始まってすぐ彼の“天才”ぶりを印象づけられると、
その後はフェイス・ブックの成長がそうであるように、
ネットの世界がそうであるように、ついて行かなきゃ、あっと言う間に取り残される気分。
なんて言うんですか?焦燥感??
大げさに言えば、コミュニケーションを世界規模で変えた出来事とも言える『フェイス・ブック』。
その誕生の瞬間を目撃するワケですが、その規模が大きければ大きい程、
いろんな軋轢を生むだろう事は凡人の僕でも予想できる。
その軋轢は親友との亀裂を中心に人間関係の“破壊”という形で描かれるが、、、
スゴイと感じたのは、とても中立な立場でストーリーが語られていくという手法。
普通の作品なら、その人間関係が壊れていく過程が主人公=マークの視点で描かれていく。
「周りにごちゃごちゃ言う奴がいたけど、結局成し遂げた奴がスゴイ」みたいな感じで終わりがちだけど、
この作品はそこが違うんだよな。
序盤に感じた焦燥感は、終盤、達成感と喪失感という相反する感情が混在した、なんとも言えない気持ちに変わっていた。
登録者が100万人に達した瞬間なんて、全然嬉しく無かったもんなぁ。
まんまとデヴィッド・フィンチャーの罠にかかった感じだ。
観終わった後にコメントを求められたけど、なんも言えなかった。
なんも書けなかった。
一日経った今でもうまく表せない。
「ただのサクセスストーリーじゃ無い」っていうので精いっぱいだ。
それなりにネットの知識があればより楽しめると思うけど、
そんなの無くても十分楽しめる作品だと思う。
あとキャスティングも絶妙でした。
個人的には新スパイダーマン=ピーター・パーカーを演じる、エドゥアルド・サベリンに大注目でした。
あと、マークが憧れるエリカを演じたルーニー・マーラもGoodでした。ていうか可愛かった。
エリカがいなければフェイス・ブックは無かったワケだし。
ということで、久々の長文投稿、
去年番組スタッフからは離れましたが、相変わらず映画好きな田中でした。
スタッフから了解取らずに投稿したけど、叱られたりして。
「トロン/レガシー」も投稿したいんだけど・・・
しっかり番宣もしとこう!(笑)
今年もチネマ・パラディーゾをよろしくお願いします!!
そういえば、これが2011年最初の映画だった。
いいスタートだ。