意外な展開
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「ラブリーボーン」。
昨夜、ミハマセブンプレックスで女性限定試写会を実施しました。
試写をご覧になった皆さん、いかがでしたでしょうか?
僕の率直な感想は「意外」の一言。
「あのピーター・ジャクソンが描くファンタジーテイストな映画」という先入観から、
それこそファンタジーを全面に押し出した映画だと思っていました。
あの「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソンですからね。
表現が悪いですが、
「ありがちなファンタジーストーリー。天国にいる主人公が、分かりやすい奇跡(犯人を捕まえるとか)を起こす的な映画かな??」と思ってましたが、
とんでもなかったです。
そんな狭量な短絡的な自分が恥ずかしくなりました。
ごめんなさい。
今回の作品のテイストは、なんというか、初めて経験するような不思議な感覚を覚えるものでした。
サスペンスフルな題材を、幻想的な映像(ファンタジー)で描き、そこに人間ドラマとラブストーリーを見事に描き出すって感じ。
活字にするのがとても難しい・・・最近の言葉で表現するなら「スピリチュアルな映画」っていうのがぴったりかな??
主人公のスージー・サーモンは14歳。
想いを寄せる初恋の相手からデートに誘われ最高の気分で下校している途中、彼女の人生は突然最期を迎える。
シリアルキラー(連続殺人犯)の罠にかかり、無残にも殺されてしまうのだ。
現世に様々な想いを残したままの彼女は、あの世とこの世の境目の世界で彷徨い続ける。
一方、絵に描いたような幸せいっぱいのサーモン家は、突然の悲劇によって徐々に崩壊していく。
そんな家族にスージーは、なんとか“想い”を伝えようとするが・・・
主人公のスージーが彷徨う“天国”の描写。
観たこともないような美しい世界です。
さすがピーター・ジャクソン!って観てて思わず唸ってしまいました。
そんな世界観を見事に映像化したのは今やVfxと言えばって感じのWetaデジタル。
大ヒット中の「アバター」の映像もこのスタジオによるものです。
アカデミー賞の「視覚効果賞」は「アバター」で決まりだな、って思ってましたが、強力な対抗馬出現です。
この作品にはオスカー常連メンバーが集まり、いわば最強チームが関わってます。
父親役にはマーク・ウォルバーグ、母親役にはレイチェル・ワイズ(美しい・・・)、祖母はスーザン・サランドン。
制作がスティーブン・スピルバーグで監督がピーター・ジャクソン。
そして主人公スージーを演じたのが、「つぐない」で当時13歳にしてオスカー候補に選ばれたシアーシャ・ローナン。
直接彼女に会えた比屋定ディレクター&松田清香が超ウラヤマシイ・・・いいよなぁ。。。
2月のチネパラは絶対見逃せません!
今回もシアーシャの演技は抜群です。
演技だけではなく、彼女にしか出せないんじゃないかっていう独特の雰囲気。
スクリーンを通してにじみ出るように伝わる、あどけない少女と大人の女性のちょうど中間の魅力。
まさに“ピュア”という表現がピッタリはまる役者ではないでしょうか?
今回もオスカー候補にノミネートされるかな??
物語が伝えようとするテーマは“愛”と“再生”そして“成長”だと、僕は思いました。
亡くなった人のことを想う、遺された者たちの愛と再生、それによる成長。
これはこれまでもいろんな映画で描かれてきました。
しかし「ラブリー・ボーン」では天国に逝ってしまったスージーの成長までもが描かれていて、それが遺された者たちの再生のきっかけとなります。
贅沢なキャストの共演とシアーシャの透き通るようなピュアな魅力。
ピーター・ジャクソンが贈る映像美。
そして作品の伝える様々なメッセージを、確かめに行ってみてはいかがでしょうか?
個人的にはこの作品、人それぞれ“泣き所”が違うと感じました。
皆さんはどの部分で涙を流すでしょうか・・・?
たなか
試写会初めて参加しました。ちょっと日常生活に追われ疲れがたまっているところに観た『ラブリーボーン』から元気をもらいました。死んでからのお話でしたが、スージーは純粋で前向きに現実を受け入れ成長している。そんなスージーから元気をもらった感じです。私の現実生活と重ねて映画を観ながら、色んな事を考えていました。今後はもっと集中して観たいですね。ありがとうございました(*^^*)
コメント by みぃ〜? — 2010年1月23日 土曜日 @ 22:53:45
私も試写会
初参加させていただきました
最初の方から
もう胸が苦しくて泣いてばかりでした
でも最後に
子供達をもっと愛し思い続けたいと思い
家に帰ってもう寝ていた
子供達を思いっ切り抱き締めて起こしてしまい
怒られましたが
また、今度は大きなタオルと子供達と見に行きたいと思います
ありがとございました
コメント by ちゅ〜らら — 2010年1月31日 日曜日 @ 0:03:42