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イタリア人の映画クルーが先週から沖縄を訪れ、名護市辺野古への基地建設問題などを取材しています。岸本記者です。

沖縄を訪れているのはイタリア映画のディレクター2人とカメラマンのあわせて3人です。

3人は、アメリカ軍基地を抱える世界7カ国で基地被害に苦しむ人達を取材。沖縄では辺野古の基地建設に反対する地元のお年寄りにマイクを向け、基地の拡大によってなくなる可能性も出ている無人島・長島にも上陸しました。

イタリア・エッフェンデムFILMディレクター/ エンリコ・パレンティさん「私達は武力や戦争というものに反対する。だから私達は映画を通して平和のメッセージと米軍基地の問題を世界に訴えたい」

もう一人のディレクター、ファジイさんはイタリアに駐留するアメリカ軍と沖縄のアメリカ軍とでは大きな違いがあると話します。

トーマス・ファジィさん「イタリア国内にも17の巨大な米軍基地がある。私達の国でも軍事基地化が進んでいる。でも明らかなのは、アメリカ軍は基地周辺に住むイタリア人に対して、アジアや沖縄の人達に対してよりも非常に気を使っている。この事実は人種差別の意識から来ていると思う」

きょうは東村高江のヘリパッド建設予定地でカメラを回したイタリアのクルー達。外国に駐留し続けるアメリカ軍の問題を突くこの映画は来年春、イタリア国内で上映予定で、ヨーロッパ全土やアメリカでの上映も目指しています。