今日のQプラスリポートは、辺野古で大正時代から行われている防火祈願・ピーゲーシ。真夜中に繰り広げられる地元の伝統行事です。それはまさに驚きの連続。地域一体となり、盛り上がりました。
準備体操をする青年。それを待ち構える住民。
「走るて!スタンバイオッケー!!」「放水準備放水準備!」子供「おっけ!」
辺野古でこの時期行われる防火祈願。「ピーゲーシ」その実態とは?今日は知られざる辺野古の夜へ皆様をご案内します。
≪午後8時≫
続々と集まってくる青年たち。辺野古青年団の皆さんです。
毎年、旧暦の12月13日に行われる辺野古の防火祈願・「ピーゲーシ」
辺野古では大正時代、大火災があり、その翌年から、この時期に火の用心を呼び掛けているのです。
青年団が集落を回っていると地元の住民が出てきました。
地元住民「覚悟しとけよ!めいいっぱいかけてやるからな!」「水をかけます!」
実はここからがピーゲーシの本番。この後、青年たちが集落を駆け抜けるときに、彼らめがけて水をかけるということなんです。
待ち構える住民は準備万端。毎年、ピーゲーシを心待ちにしている住民も多いといいます。
そのころ、青年団はというと…集落を回り終え、神アサギの前で手を合わせていました。
それが終わると…
「行きますよ!ホーハイ!ホーハイ!」
「ホーハイ」という掛け声のもと、集落の中を駆け抜けていきます。この先は、水を持って待ち構えている住民がたくさんいるエリアです。
駆け抜ける青年は「火の霊」。それを水で消すことで、今年1年、火事が起きないことを願います。この日の最低気温は13度。風もあり、かなり寒いです。
「今年一年火事が起きないように。寒い。ありがとうございます」
水をかける住民。かけられる青年団。
辺野古で大正時代から行われている防火祈願・「ピーゲーシ」は、地域一体となって盛り上がる伝統行事で、そこには住民同士の深い絆がありました。