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2017年12月、アメリカ軍ヘリの窓が落下した普天間第二小学校で、12日ぶりにアメリカ軍機からの避難訓練が再開されました。運動場の使用再開に向け、屋根付きの避難工作物も設置されます。
普天間第二小では、12月の落下事故以降もアメリカ軍機が学校上空を飛行し、運動場を使用できない異常事態が続いていますが、使用再開に向け、上空のアメリカ軍機から児童を避難させる訓練を30日に再開させました。
久田友也記者「子どもたちが元気な声をあげて遊んでいたところですが、今避難訓練に切り替わりました。子どもたちが校舎の中へと避難していきます」
また宜野湾市教育委員会によりますと、万が一の際にも逃げ遅れがないよう、運動場の両端に屋根付きの避難工作物を設置することが決まりました。雨をしのげるバス停留所のような、壁のない構造を想定しているということです。
運動場の使用再開はこうした対策も踏まえ、保護者の意見も聞いたうえで、最終的に判断するということです。
一方、読谷村と渡名喜島で不時着が相次いだ後も飛行しているアメリカ軍のAH1Zヘリについて、小野寺防衛大臣は、専門知識を持つ自衛官を今週にも沖縄に派遣し、アメリカ軍からの説明を受ける考えを示しました。
小野寺防衛大臣は「米側が実施した整備や点検について確認することとしておりますが、詳細については現在米側と調整しております」と述べました。
専門の自衛官は2017年10月に東村で起きたCH53Eヘリの炎上事故の際にも派遣されましたが、自衛官の報告を受けた防衛省はCH53Eヘリの飛行再開を容認し、その2カ月後に普天間第二小にヘリの窓を落下させる事故が起きています。
小野寺防衛大臣は今回、整備や点検が十分でない場合に改めて飛行停止を求めるかは明言を避けています。