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めざせ甲子園!6 プレッシャーをはね返せ!〜沖縄尚学〜

今月20日に開幕する、夏の甲子園をかけた沖縄県大会。出場63校のうち、この夏注目のチームを紹介する「めざせ甲子園!」6校目のきょうは去年のセンバツ全国優勝、そして夏の県大会準優勝校・沖縄尚学です。

去年のプレッシャーと戦いながら、沖尚ナインは夏をめざします。

「気をつけ〜!礼!ありがとうございました」

去年、春のセンバツ日本一を成し遂げ、夏の県大会でも準優勝に輝いた沖縄尚学。しかし、先輩たちが抜けた新チームは去年の秋、そして今年春の県大会ともに2回戦で敗れるという悔しい結果。去年と比べられるプレッシャーが、重く圧し掛かっていた。

嶺井博希主将「去年は偉大な先輩たちがいたので(センバツ)優勝を成し遂げられたんですけど、甲子園優勝というのは自分たちチームではないので、最後は自分たちチームのカラーを出して戦っていきたいと思います」

去年、甲子園組のレギュラーメンバーとして、2年生ながらマスクをかぶった嶺井博希は3年生になり、新チームの主将としてチームをひっぱっている。

嶺井博希主将「エラーが出ている時こそ、自分たちのペースで」

比嘉公也監督「去年からずっとマスクをかぶってますので、こちらが言いたいことは全て伝えた。ここって言うところで(キャプテンとしての力を)発揮して欲しいというのが一番の願いです」

悔しい敗戦をきっかけに、嶺井主将を中心とした今年の沖縄尚学は過去の栄光を捨て去り、再び原点に返った。

練習中、決して声が途切れることがない。全員がひとつのプレーに集中しようとしているのだ。

比嘉公也監督「練習から来る集中力の積み重ねが、ゲームのゲームでの集中力、集中打につながると思う。一日一日、集中力を切らさずにということは口すっぱく言っています」

めざせ甲子園!6 プレッシャーをはね返せ!〜沖縄尚学〜

そして、目を見張ったのはグラウンドのそばに置いてあった野球道具だ。キレイに棚に整理整頓されたカバンやグローブ。野球の強さを追求するためには、体を動かす心から変える。これが若き名将、比嘉公也監督のポリシーだ。

比嘉監督「我慢強くして、我慢強く!」

選手の中に入り、一人一人に声をかける比嘉監督。グラウンドの中で常に動き、ナインを鼓舞する。

比嘉監督「お前の球持ちの良さだったら来る!」

そこには、今年の夏を虎視眈々と狙うチームの熱が伝わってくる。

めざせ甲子園!6 プレッシャーをはね返せ!〜沖縄尚学〜

では、ここで沖尚の戦力分析!注目は今年も左右のエースがそろった投手力!右のエースは、砂川幸乃輔投手。MAX136キロのストレートと、内外角への制球力のある出し入れが武器!さらに砂川投手の持ち味は、粘り強い努力。比嘉監督も「自分の実力を超えて成長した選手」と評価する程。

東浜投手など、実力のある先輩たちのピッチングを研究し、投球術と体力づくりに励んだ結果、春の大会でエースナンバーを勝ち取った選手だ。その砂川投手のライバルが左のエース・比嘉祥也投手!

比嘉祥也投手「(砂川投手のことを)意識してないといえば嘘になります。彼がいるから自分はまだまだ向上心を持って、彼を抜こうという意識を持ってやっています」

去年秋の県大会ではエースナンバーを背負ったものの、春はライバル砂川投手にエースナンバーを譲った比嘉投手。MAX136キロのクロスボールが武器で、攻めのピッチングが最大の持ち味だ。

夏のマウンドをかけ、二人のエースが切磋琢磨しながら大きく成長している。

さらに打撃では、3番の嶺井博希選手。4番、甲子園のレギュラー組だった普天間有司選手。そして2年生で5番の野原充由選手が主軸として攻撃の要になる。

めざせ甲子園!6 プレッシャーをはね返せ!〜沖縄尚学〜

再び甲子園に!夏に照準を合わせる沖尚ナインの決意の一端がベンチのボードに記されていた。

『どんな状況でも折れない精神力』

砂川幸乃輔投手「自分の悪い時こそ折れない心を持って、自分の力を信じて、いつもどおりのピッチングをするように言っている。苦しい時でも嫌な時でもそれをいつも意識してやってます」

比嘉祥也投手「まわりは(去年と)比べるかも知れないが、自分の中では、先輩は先輩、自分たちは自分たち、自分たちのカラーを持ってやっていきます」

普天間有司選手「一戦一戦、全力で自分たちのプレーをしっかりする事を心がけたい」

比嘉公也監督「プレッシャーがかかった時に力を発揮するのが沖縄尚学だと信じてますので、うちに分があると信じています。(秋と春の県大会2回戦負け)二つの負けが教えてくれている部分もあると思うので、その反省を踏まえて、夏は一つしかないので、必ずや去年果たせなかった甲子園というものを実現したいと思います」

嶺井博希主将「自分たちのプレーをやり遂げることを毎日(部員に)言ってます。自分たちのプレーを忘れたら、最後の夏は勝てないと思うので、相手がどうであろうと自分たちのプレーをやる抜くことです」

「夏獲るぞ〜〜!オ〜〜!」

めざせ甲子園!6 プレッシャーをはね返せ!〜沖縄尚学〜

実力はある沖縄尚学ですから、そこにナインの心ががっちりかみ合えば夏は大きな台風の目になるチームです。

明日はこちらも台風の目になる可能性十分、名護高校です。