高校野球といえば、名物監督の存在も魅力の一つ。八重山商工にもお馴染みの、怖〜い名物監督がいますが、この夏、チームには新しい鬼が加わりました。
伊志嶺監督「ごめんで済むかこんなのがお前!バカ!一番肝心なのはそれだよ!アホ!」
スキンヘッドにサングラス。野球場に毎日のように響き渡る、怒鳴り声…。ご存知、八重山商工、伊志嶺吉盛監督だ。
長渕剛をこよなく愛する超熱血“鬼”監督は3年前に離島初の春夏甲子園出場という長年の夢を実現させた。
そして…、この夏、チームに新たな「鬼」が加わった!
鈴木善一コーチ「何でも取れ!バカヤロー!ちゃんと放れよ!」
スキンヘッドにメガネ。似てる…。伊志嶺監督に似すぎている風貌。
この鬼、いや、この新コーチこそ名門・浦和学院から去年12月にやってきた鈴木善一コーチ(32歳)だ!チームは、新コーチを迎えて、ガラリと変わる。
大嶺翔太主将「チーム自体は最初は元気もなくて、ダラダラしていたんですけど」
チーム全体が締まり、これまでの八重山商工のイメージではない。全体が声を出し、動きもキビキビしているのだ!
『3年生は最後の夏の大会まで残り1ヶ月です!頑張っていきましょう!』
この様子をネット裏で満足そうに見つめる伊志嶺監督。
伊志嶺吉盛監督「(新コーチは)助かります。僕が言わなくても100%言ってくれるからね。(Q:雰囲気はめ伊志嶺監督に似てますね?)そうかな?しつこいよ。僕以上に。監督(私が)が第三者的な立場で(チームを)見ていられるから。(Q:何だかちょっと寂しそうな雰囲気が)漂ってる?いやいや〜そうじゃないですよ。言わなくてもいい部分があるんで疲れなくなったね。今は疲労回復が大事だから」
二人の鬼に鍛え上げられた八重山商工、果たしてその戦力は!
チームの柱は、エースでキャプテン!あのロッテの大嶺祐太投手の弟、大嶺翔太選手!身長180センチの上背から繰り出すストレートはMAX144キロ!カーブにスライダー、ツーシームにフォークなど変化球も多彩な才能は、今年のドラフト、注目の逸材だ!
そして大嶺投手とともにマウンドを守るのが、花城直将投手。MAX134キロのストレートと、切れのあるスライダーが武器だ。
攻撃では、先頭バッターで打率も好調の大嶺翔太選手が出塁し、3番の阿嘉竜秀選手や4番の加藤次郎選手、そして5番の天願陽介選手など、クリーンナップの活躍だけでなく、どの打順でも各バッターがつなげていける強力打線が持ち味だ。
鈴木善一コーチ「試合と同じにはならないんだ。どうしたって試合じゃないんだからどこまで自分が意識を持って近づけるかだよ。OK?」
新たな鬼コーチ出現で、生まれ変わった「魂の野球」の夏物語が始まる!
伊志嶺吉盛監督「僕らが追い求めてきた“魂の野球”みたいなものが、その指導の中に入っているから」
鈴木善一コーチ「厳しさの中に優しさがあると思っている。厳しさがないところにある優しさというのは甘え。“魂の入った野球”というか、とにかくその気持ちを前面に出す。それだけは他の高校に負けないという自負はあります」
加藤次郎遊撃手「苦しいこともあったんですけど、2年半通して最高の仲間を作ることが出来たので」
花城直将投手「最後の夏なので心を一つに甲子園目指して頑張っていきたいと思います」
「絶対甲子園行くぞ〜お〜〜!」
怖そうな指導者が二人いてもこれだけ明るいんですからね、期待しちゃいますね。来週月曜日は沖縄尚学です。