二十歳の成人式。こう聞くだけで、背筋がピンとする感じがしますね。来年の1月には成人式を迎えますが、きょうは、ことし警察官になった男性がこの度、二十歳を迎えたのですが、そこには息子を支えた父親の姿があったんです。上間記者のリポートです。
うるま警察署、仲間夢咲志(むさし)巡査。今月17日、二十歳になりました。夢咲志さんは今年警察学校を卒業後、1月から、うるま署の地域課に配属されています。
幼い頃からの夢だった警察官。町のお巡りさんとして24時間体制の交番勤務にあたり、地域の安全を守っています。
仲間夢咲志(むさし)巡査「地域の方の家を何回か回るようなことがあって、回っていたら、3か月前とかに回っていたような家でも「前来た警察官の方ですよね。」と声をかけていただいて、「頑張ってください。」とか、この応援、地域の方々に支えられて警察官として仕事をやっているという実感、警察官になってからの楽しみではないが、やりがいという風に思っています」
誕生日の翌日、署の武道場には、朝稽古で汗を流す夢咲志さんがいました。
この日、二十歳を迎えた夢咲志さんを祝おうと、20人連続の投げ込みが始まりました。
署の仲間の稽古での祝福を受ける夢咲志さんを見つめる男性。父、久嗣(ひさし)さんです
父、久嗣さんは、夢咲志さんを男手一つで育てあげました。
父、久嗣(ひさし)さん「本当にここまでようやく来たなという感じです。正直小さいころから、将来なりたいものは警察官一本だったんですね、ずっとそれで通してきたので、本当に今その夢をかなえてお巡りさんになっているので自分に自信と誇りをもって、大人になってってもらえたらいいです」
そして最後の相手は幸喜署長です。稽古後、成人を迎えた夢咲志さんにと先輩たちがサプライズで用意した特注のパースデーケーキが。手作りの成人式が行われました。
仲間夢咲志(むさし)巡査「自分の父親は私が1歳にならないときに離婚をして男手一つで自分を育ててくれました。父親には感謝という言葉ではとても伝えきれないんですけど、ここまで20年間1人で育ててくれて感謝しています。これからは父親を支えていくために立派な警察官として一人前になって安心させてあげられるような20歳を目指したいとおもってます。きょうは本当にありがとうございました」
地域の役に立ちたいと警察官という厳しい道を選んだ仲間さん。夢への道はまだ始まったばかりです。