次は、県内の元気企業や魅力ある商品を紹介する「輝け!うちなーの星」です。きょうは、県内の薬草を長年研究、加工して、数々の商品を世に送り出してきた沖縄の健康食品の産みの親ともいえる元気企業です。
南城市佐敷にある沖縄長生薬草。
社長「ポキッ、これですね。これが春ウコンですね、ポキッ、これですね。」
今年で創業35年。県内産の薬草が、健康食品としてまだ、ほとんどなじみのなかった時代から、その昔ながらの効能を、多くの人に知ってもらおうと研究を進めてきました。本社の農園には、実に1000種類を超える植物が植わっています。
社長「雑草というものはないから、結局は、ほとんど薬草なんですね」
薬草の有効成分を抽出する技術をいち早く確立し、それぞれの薬草の効能を補い合う独自のブレンド技術で様々な商品開発を進めてきました。30年以上前に発売された、長生薬草のブレンド茶が日本のブレンド茶の先駆けと言われています。
社長「1たす1は2じゃない、1たす1が5にいく、あるいは10にいくというのが、そのブレンドの技術じゃないかなとおもうんですね」
従業員は81人。健康食品ブームは数年前に最盛期を迎え、その後、落ち込みを見せましたが、長生薬草は、県産品にこだわった地道な経営と独自の販路の維持で大きな影響ははなかったといいます。こうした、姿勢が評価され、長生薬草は、今年度経済産業省の「元気なモノ作り中小企業300社」に全国の企業の中から選定されました。
社長「山にはまだまだいいものがたくさんあるんですよ。だから山に行けば、ひょっとすると、1億になる草、あるいは10億の草、があると思います」「地道にやってきたのが、今やっと花が咲こうとしているのかなと思うんですね」
薬草にこだわる、元気社長の絶え間ない挑戦。これが長寿企業の一番のサプリメントとなっているようです。