続いては「うちなーむく」の中村守さんが、沖縄の不思議を探す「まも散歩」です。中村さん、今回はどちらに。
はい、今回散歩したのは那覇市小禄。その土地に伝わるコワ~イお話と、伝統に触れてきました!
中村守「那覇市の小禄地区を歩きます奥武山公園もすぐ近くにありますねすぐ隣の地区ですが古塚さんにきょうも案内していただきます宜しくお願いします」
古塚さん「こんにちは!よろしくお願いします」
始まりました!まも散歩。那覇市小禄を案内して下さるのは、私と同じ「うちなーむく」の古塚さんです。
古塚さん「ここから向こうは那覇市の奥武山こちら側が小禄に入りますきょうはこの通りから一歩入ったところにあるガーナームイからご案内します」
那覇市小禄地区にひっそりと佇む〝ガーナームイ〟小さな森ですが、実は記念すべき場所だったのです!
古塚さん「那覇市の指定文化財としての第一号」
中村守「え?ここが第一号?」
古塚さん「市の指定文化財としてはここが第一号名勝と天然記念物として指定されています」
かつてここは、海に浮かぶ島で、その美しい景色から名勝地として有名だったんだとか!
当時の面影を今に伝える植物が、これ、東南アジアに多く自生する「ナハキハギ」。当時は、たくさん生い茂り、豊かな自然に恵まれていたんでしょうね~しかし、この場所、美しさだけじゃないんです!
実は恐ろしい伝説も残っていました。
その伝説とは・・・その昔、小禄に畑を荒らし、人を襲うガーナームイと呼ばれる妖怪がいました。
困り果てた地元の人たちが神様に祈ると神様は、悪さができないようガーナームイに大きな岩を3つ落として島に変えてしまいました・・・。
中村守「いろんな生き物が関わっていてそれにまつわるお話が今もあると」
古塚さん「そうですね」
中村守「小禄ならではの着物があったという話が」
古塚さん「小禄クンジ―といいますクンジ―というのは沖縄を代表する晴れ着で小禄ではそのクンジ―を盛んに織っていました」
中村守「今でいうかりゆしみたいな?」
古塚さん「我々男性で言えばオーダーメイドの背広のような感じ場合によっては結婚式にも着ていくしお葬式にも着ていくそういったもの」
〝小禄クンジ―〟は、戦前の小禄村で盛んに織られていた織物。
藍染めの生地に、細かい縞柄(しまがら)や絣(かすり)模様などが施され、多くの人たちに愛されました。しかし、昭和の始め頃には生産が落ち込み、いつしか姿を消しました。
お邪魔したのは、そのクンジ―を復活させようと活動する研究会の作業場。
中村守「小禄のご出身なんですか?」
小禄クンジ―研究会上原八重子会長「私は宜野湾からの小禄嫁。(姑などから)染屋にいたとか(クンジ―の)織りが上手だったという話を聞き、興味を持ち始めておばあちゃんがやっていたならと始めたきっかけ」
研究会の発足から10年。メンバーはクンジ―作りに励みながら、地元の伝統を伝え続けています。
小禄クンジ―研究会上原八重子会長「地域の小学校に織りの体験希望などがあれば行ってクンジ―をおばあちゃんたちはこんな風に作っていたんだよと教えるのが今の活動」
中村守「地域の若い人たちに地域のことを知ってもらう機会にもなるでしょうしこういう活動って」
古塚さん「そうですね手仕事が自分たちの身近にあるということ。そこからもう一歩踏み出そうという世代が出てくると面白いなと思う」
中村守「今風の柄のシャツが誕生したりとか広がりが出てくる可能性がありますよね」
小禄クンジ―研究会上原八重子会長「その世代に引き継げるようになると安心それまでは頑張って地域に知ってもらうために続けていこうと思っている」
地元への熱い思いに触れたところで、今回はここまで!「まも散歩」次回もお楽しみに!