県内6大学の学生がコンビニエンスストアの商品を開発するプロジェクト。CMで見たという方もおられると思います。これらの商品が学生が開発した商品です
先日、この開発に取り組む学生の様子をお伝えしました。きょうは完成したこの商品をどう売り込むか、学生の奔走ぶりをお伝えします。
学生が開発した商品の販売がスタート。期間中、商品売り上げの数を競います。自分達の商品を知ってもらうため、学生達はCMやラジオ番組への出演と、連日商品の売り込みに奔走。実はこのプロジェクト、CMのアイディアや販売促進の方法も学生自身が考えなければなりません。
<先月某日・沖縄国際大>
「名桜大学のテンポが早いんですよ。去年のCMなんですけど、ぱぱぱぱぱぱなんですよ」
沖縄そばとタコスを組み合わせた商品を開発した沖国大では、この目新しさをどう伝えるか話し合いが続いていました。やはり15秒という時間の壁にぶつかります。
「これが普通なんでしょうけど、ここにいっぱい詰めたいって言うのがあって」「難しいですね」
商品説明か、インパクトか。彼らの苦悶は続きます。
<琉球大学>
秋がテーマの琉球大学。この日はCM撮影。でも、1つのカットを撮るのに、何度もNGが出ます。CMはアイディアを出すのも出演するのも大変です。
撮影は場所を移して続きます。CMのサラリーマン役は、食品会社の座間味さん。学生が頼みこんで出てもらいました。
「(Q:実際CM画面に映っているのを見てどう思う?)お願いしてよかったと思います。年齢がこのくらい客層をターゲットにしていますので、本当にイメージぴったり」
CM出演はみんな初めて、気持ちに通じるところがあったようです。
<名桜大>
CMの他に行う販売促進。名桜大は、やんばるの産業まつりで弁当をアピールする事にしました。地元を味方につけようという作戦です。
「自分達の強みが地域のものを使っているという事なので、他の大学とちょっとちがうところ、そこをちょっと強く押していこうかな」
いざ出発です。商品を紹介して人を集め、その間にチラシを配るつもりですが、思うように立ち止まってくれません。
「やっぱり立ち止まって聞いてくれない。今からどうやっていこうかと」「入り口で入っていくる人を立ち止まらせよう」
でも、やっぱり立ち止まってくれません。自分達が動くしか方法はないようです。誰かを見つけました。
「名桜大学です。去年は3位でした。今年は1位になりたいので・・・」
島袋名護市長「じゃあふたつ買いましょう」
「すみません。これ10月24日から・・・」
市長「他の弁当屋さんにも大いに刺激になると思うので頑張ってください」
<沖縄大>
去年のチャンピオン沖大は、学内の職員を対象に予約を受ける事にしました。
「ぼちぼちですね200個くらい。でも他のところは600個とか言っているみたい。琉大は600個って言っていたんで。沖大販促やばいな」
ところが課ごとにまとめて注文をとりたい学生の考えが伝わっておらず、なかなか即答はもらえません。
「後日伺って、予約の日と予約の人数を確認する形でいいでしょうか。また午後に来ます」
「きょう予約なかったです。やばいかもしれないなあ」
そして総務課・・・。
総務課職員「個数は10個、翌日に35があるので」
やっと予約が取れました。
「たくさん売れるようにたくさん食べますんで」
「予約取れた。ちゃんとしたの取れてよかったですね」
商品開発担当・小林健祐さん「ことしで2回目になるんですけど、1回目の反響が非常に強かったので、学生も参加する前に自分達が作る商品のイメージなど、いろいろ準備にをしていただいたので、1回目より非常に精度の高い製品が出来たのかなと思っています。学生も意識が高まっていくというのが感じられるので、非常にその辺は面白いのかなと思っています」
学生達、インターンシップの短期間にいろいろな事を吸収しているようです。リーグの結果は来月中旬に出ます。
このプロジェクトはインターンシップの一環で行われていて、ひとつの商品を作り上げていく過程で交渉力やプレゼン、人に訴える力など実践だからこそ学べる多くのことを吸収していくのでしょう。コンビニにとっても学生の取り組みが新しい刺激になるのでしょう。