きょう10月30日は「世界のウチナーンチュの日」です。県主催の式典会場に金城キャスターがいます金城さ~ん!
金城キャスター「那覇市のハーバービューホテルで行われている県主催の世界のウチナーンチュの日の記念式典会場です」
きょう10月30日は「世界ウチナーンチュの日」です。実は、ある二人の県系人が市議会、そして県議会を動かし「世界のウチナーンチュの日」が制定されました。
二人を突き動かしたのは母国で感じた「アイデンティティ」の悩みでした。
今月15日、名桜大学で行われた「世界ウチナーンチュ学生サミット」
このサミットは世界各地に渡った県出身者の子孫で沖縄を訪れている留学生や研修生と沖縄の大学生たちが交流を図ろうと毎年開かれているものです。3回目となる今回はブラジルなど、5カ国からの留学生およそ60人が参加しました。
この日、会場でひと際、慌ただしく動き回る2人の男性が・・・・この二人の正体はというと・・・
稲嶺進名護市長「両アンドレス君がですね、提案をして、『世界ウチナーンチュの日」を提唱したり、学生サミットを計画したり・・・」
2人のアンドレスとは、比嘉・アンドレス・オスカルさん(アルゼンチン出身3世)と伊佐正・アンドレスさん(ペルー出身の3世)数年前に自分たちにルーツのある沖縄へやってきました。
実はこの二人から「世界のウチナーンチュの日」制定に関する陳情が名護市議会に提出され次は名護市議会から県議会に意見書を提出。二人の思いが実り、県議会において全会一致で採択されました。そして・・・
伊佐正・アンドレスさん「我々ウチナーンチュは、平和を愛する心を持っている。我々ウチナーンチュは、ウチナーンチュであることを誇りに思っている」
比嘉・アンドレス・オスカルさん「再び世界中からウチナーンチュが集まった今日10月30日を祝い、『世界のウチナーンチュの日』としようではないか」
翁長知事「ここに誇りを持って宣言します今日は『世界のウチナーンチュの日』です」
去年の10月30日、「第6回世界のウチナーンチュ大会」の閉会式で2万人の大観衆が見守る中、翁長県知事と共に『世界のウチナーンチュの日』を宣言しました。
「ウチナーンチュであることを誇りに思う」この言葉の背景には自分のアイデンティティに悩んだ過去がありました。
伊佐正・アンドレスさん「(海外では)顔だけで判断するので『おーい、日本人』そういった呼ばれ方すると、なんで日本人と呼ばれるの、そこから悩み始める。また逆に日本に来て、日本語できなかったり、日本の文化、沖縄の文化知らないので『あなたは外国人』と言われたりするので」
比嘉・アンドレス・オスカルさん「やっぱりありました。今でもあります」
そんな悩みを解消してくれたのは沖縄の人たちの優しさでした
伊佐正・アンドレスさん「沖縄に来て、沖縄県民がいつも温かく歓迎してくれたので、本当に自分の居場所を見つけたなという感じになって。アイデンティティについては自分の感じ方、経験を積みながら変わっていくものなので、自分が気持ちよく生きていけたらな。それがベストだと思います」
「世界のウチナーンチュの日」の宣言からきょうで1年
新たにロゴマークが制定されるなど10月30日が近づくにつれて県内でも徐々に盛り上がりを見せています。
二人にとって10月30日とは・・・
比嘉・アンドレス・オスカルさん「ウチナーンチュであることを祝う、ウチナーの文化を祝う、ウチナーンチュの誇りを持って祝う」
伊佐正・アンドレスさん「ウチナーンチュであることを再確認して、海外にウチナーンチュがいることを思い出して素直にみんなでお祝いしたいなと思っています」