続いてはセンバツを目指し熱戦が展開されている九州高校野球大会です。きょうは興南が2回戦に挑みました。この試合に挑むまでのナインの様子と合わせてお伝えします。
九州大会、きのうの1回戦、興南は投手陣の活躍が光り、2対1と接戦をものにしました。
沼尻アナ「九州の1勝を手にした興南ナイン。それでも喜びに浸ることなく、あすの2回戦に向け、黙々と汗を流しています」
興南ナインの視線はすでに2回戦へ。特に1回戦で2得点に抑えられた打撃陣は奮起を誓い、バットを振り込んでいました。
仲村匠平主将「試合が終わったあとに話したのは、今まで練習してきたけどグラウンドで自信を持ってプレーができていないなどの指摘があったので、自信を持って打席に立つにはこういう夜のスイングからしっかり振ろうという話はしている」
その中でも特に無心でバットを振っていたのが當山尚志。その打力を期待され、県大会では4番、きのうの1回戦も5番で出場していましたが、県大会準々決勝からきのうまでヒットがありません。
當山尚志選手「そろそろ1本打ちたいです。九州に(合わせて)調整してきたんですけど、きょう(1回戦)もヒットがなくて、今自分でも悩んでることもあるんですけど。試合に出させてもらっている分、結果を出せるように頑張っていって、切り替えてあしたに臨んでいきたいと思います」
當山、そして打線の奮起はなるか。夢のセンバツが近付くベスト4まであと2つ!
興南、九州の2勝目をかけた2回戦。対するは、この夏の甲子園にも出場した福岡1位の東筑。
3回ウラ、東筑の攻撃。打球はレフト・當山の頭上を越える3ベース。ヒットを許します。さらに続くバッターにもタイムリーを浴び、興南が先制点を奪われ、この回2点を失います。
反撃したい興南は、続く4回表ランナーを一人置いて、打席は當山。待望の1本が出てチャンスを広げます!しかし、後続が続かず、得点には至りません。
それでも興南ナインの気持ちは切れない。続く4回ウラ、東筑の攻撃。抜ければさらに点を失う場面でしたが、センター・里魁斗のファインプレーがチームを救います。
すると流れは興南へ。6回表、この回先頭の根路銘太希が2ベースで出塁すると、さらに4番・比嘉龍之介も続きノーアウト1塁3塁のチャンス!打席には、再び當山!ダブルプレーの間に1点を返しました。
試合はこの後、7回にも東筑に2点を奪われた興南。東筑よりもヒット数では上回った試合でしたが、チャンスに続かず、興南、2回戦で涙を飲みました。
當山尚志選手「あと1本、チャンスで回った時に打っていればなと思って自分も悔しいです。打撃陣が大事だと思うので、夏には打てるチームに変わっていきたい」
仲村匠平主将「練習から言い合いをしながら高めていかないと、このままだと甘えた野球をしてしまうことになるので、もっとチームも自分も厳しくやっていきたい」