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特別展「琉球の漆芸文化」

那覇市の首里城公園では復元25周年を記念した琉球漆器の特別展が今週から始まりました。琉球王国時代に首里城を中心に育まれた漆芸文化を紹介する琉球の漆芸文化展。

16世紀から19世紀にかけて製作された琉球漆器などあわせておよそ60点が用途別に展示されています。こちらの丸櫃は、かつて王府に仕えた神女「ノロ」の勾玉を収めるためのもで、国王の象徴である鳳凰があしらわれています。

また、中国の冊封体制時代には高級品として珍重され外交や経済を支えた琉球漆器。描かれた龍はヤコウガイをふんだんに使用した螺鈿技法で、5枚爪であることから、中国に好まれるよう意匠を凝らしていることがわかります。

そのほか、艶やかな吉祥文様や、白く発色する特別な技法からは、漆工に適した高温多湿な風土と他国との交流によって発展した高い技術をみることができます。