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アメリカ軍は9月21日、国や地元が中止を求める中、嘉手納基地でのパラシュート降下訓練を実施しました。
パラシュート降下訓練は午前7時30分ごろ始まり、嘉手納基地上空を旋回する特殊作戦機から兵士らが8人ずつ、2回に分けて降下。約20分で16人が降下しました。
パラシュート降下訓練は、かつて読谷補助飛行場で行われていましたが、21年前のSACO合意で伊江島補助飛行場へ訓練移転した経緯があるほか、嘉手納基地での訓練は例外的な場合に限るとされています。
しかし2017年は既に3回、嘉手納基地での実施が相次いでいて、地元は強く反発しています。
當山宏嘉手納町長は「嘉手納飛行場を恒常的に訓練場所として使うという意向があるんじゃないかと疑わざるを得ない。これについては断じて認めることはできない」と話しました。
また翁長知事は8月の2+2で、小野寺防衛大臣から訓練への懸念をアメリカに直接伝えた翌月に訓練が強行されたことに触れ、政府が本腰を入れてこの問題に取り組むよう求めました。翁長知事は会見で「大臣がぶつかって、それでもどうにも世の中変わらなかったということから考えますと、そこに大臣として虚しさを感じてですね、日本国というのはどうなんだろうかと、真剣に深く思いを深めてもらいたい」と話しました。
一方、アメリカ軍はリリースを発表し、嘉手納での訓練は「今年わずか3回目」だと地元の怒りの意味を理解していません。