※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

夏の甲子園はいよいよあす決勝を迎えますが、こちらの甲子園はきょう熱戦がスタートです。全国の離島に住む中学生球児たちの大会、「離島甲子園」。1回戦では、「ヤマネコ対決」が実現しています。

石垣島初開催となった「離島甲子園」。この大会は、離島という環境から対外試合がなかなか出来ない中学生球児たちに、野球を通じて交流を深めてもらおうと、元・プロ野球選手、村田兆治さんの提唱で始まったもので、今回は大会史上最多24チームが参加しています。

きょうから始まった1回戦では、西表ヤマネコティダボーイズと対馬ヤマネコボーイズの「ヤマネコ」対決が実現!両チームは、組合せが決まった時から熱い火花を散らしていました。

西表ヤマネコティダボーイズ・山城正王(せいおう)主将「対馬ヤマネコに負けないぐらい、イリオモテヤマネコも有名なので頑張りたいです。」

対馬ヤマネコボーイズ・中庭永勝主将「イリオモテヤマネコに負けないように、こっちはカワウソもいるので頑張ります。」

譲れないヤマネコ対決は2回、対馬ヤマネコがランニングホームランなどで3点を先制します。3度目の離島甲子園出場で、初の初戦突破を目指す西表ヤマネコも続く3回、林暁生(あきお)選手のタイムリーで1点を返します。

その後は、西表が追う一方となりましたが、選手たちは充実した表情でプレーしていました。

西表ヤマネコティダボーイズ・山城正王主将「こんなに多くのチームが集まって大会をするのは初めてなので、同年代とやって力を試せるというのはいい経験だと思います。」

年間で練習試合はできても10試合前後。大人たちに試合相手になってもらうなどして練習してきたという西表の選手たちにとって、この「離島甲子園」は試合ができるかけがえのない舞台。1つ1つを噛みしめるようにプレーしていました。

西表ヤマネコティダボーイズ・山城正王主将「公式戦で勝てなかったのは悔しいんですけど、みんなで楽しんでできたのでよかったです。いい経験ができたしたくさんの思い出が作れたと思います。」

西表ヤマネコティダボーイズ・林暁生選手「悔しいです。(来年も)出て、勝つことが目標です。」

悔しさも、嬉しさも大切な経験に。その先には、本当の「甲子園」が待っているかもしれません。