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石西礁湖 今年もサンゴ白化の兆し

2016年、大規模な白化でおよそ7割が死滅した石垣島の石西礁湖で、19日にサンゴ白化の兆しが確認されました。

国内最大のサンゴ礁「石西礁湖」では、2016年の大規模な白化を生き抜いたサンゴも、再び色が薄くなったり部分的に白くなっていて、ふたたび白化の兆しが確認されました。

石西礁湖のサンゴ調査をした上野光弘さんは「2016年の白化現象のダメージから、色が戻りきれなかったものがまた更に薄くなっている。今後、高水温が続き、台風が来なかったりすると、急激に(白化が)進行すると思う」と話しました。

こうした白化の影響は、島の観光にも及び始めています。地元ダイビング協会の会長は、自身が経営する店舗も今年すでに売り上げが、2~3割減ったと話します。八重山ダイビング協会の安谷屋正和会長は「お客さんも激減しています。お客さんが泳いで『サンゴないんですか』とか『サンゴ少なくなりましたね』とか『汚いですね』という声はかなりほとんど、毎日というくらい聞いている状態です。ものすごく危機感を感じています」と話していました。

沖縄気象台によりますと、石垣島周辺では7月初旬に発生した台風3号でも海水温は下がらず、15日以降、サンゴの白化が始まるとされる30度を超えていて、平年よりも高く推移しています。