※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

創部1年初の舞台へ

8校目のきょうは、沖縄カトリック高校です。この春、誕生したばかりのチームが、県内の高校野球界に新しい風を吹き込みます。

めざせ甲子園!(8)沖縄カトリック高校

「おー感動!」

今年4月。宜野湾市の沖縄カトリック高校に、学校創立以来初となる硬式野球部が発足しました。グラウンドに集まったのは、入学式を終えたばかりの新入部員13人です。

選手「完璧っす」

沖縄カトリック高校岸本幸彦監督「803日後、みなさん何をしていますでしょうか。803日後というのは、あなたたちの最後の夏の大会です。君らが3年生になってその日を迎えたときに『あれをやればよかった』『これをやればよかった』と甲子園行けなかった先輩たちはそう思っている。私も君らに厳しいことを要求するかもしれないが、ついてきて下さい。いいですか」

めざせ甲子園!(8)沖縄カトリック高校

選手達「はい!」

野球部を率いるのは、故・裁弘義監督のもと、1975年と76年に、豊見城高校から甲子園に出場した岸本幸彦監督。最後の夏は、準々決勝で敗れましたが、「指導者として再び甲子園に戻る」と心に決め、監督の道を志しました。

しかし、その機会に恵まれず、41年。

この日は、ようやく手にした「夢の第一歩」です。

沖縄カトリック高校岸本幸彦監督「おーい!記念の1発目、誰が欲しいか」

選手達「はーい!」

めざせ甲子園!(8)沖縄カトリック高校

沖縄カトリック高校岸本幸彦監督「27才、28才で監督になるんだろうなと思っていたのが、これぐらいかかったので、子供よりも下の子なので甲子園を目指すというワクワク感ではなくてここに立っているんだという嬉しさですね」

およそ1年かけて、監督自らが整えたグラウンド。打撃練習では、センター方向への打球を目指し、穴が開いたバッティングケージを使うなど、限られたスペースで効率的な練習を目指しています。

メンバーのほとんどは、監督が声をかけた野球経験者です。

沖縄カトリック高校岸本幸彦監督「先生が41年前、甲子園に行ったとき、持って帰った土が家にありました。君らの胸につけたいと思う。この土です。がんばってくれ。これで甲子園にいけたらいいな。でも甲子園はそんなに簡単じゃないな。」

めざせ甲子園!(8)沖縄カトリック高校

金城来南主将「監督の甲子園に行きたいという熱い気持ちについていきたかった。一戦一戦多く戦えるように頑張りたい」

部の発足から2か月。チームは練習を積み重ね、活気に溢れていました。内野の要、ショートの久松優介は、ほかのメンバーよりひとつ年上。チームの刺激になっています。

久松優介選手「全員をライバルとして見ているので負けたくない」

変化球を得意とするピッチャーの冨盛敬太は、練習試合でも好投を続けるチームのエースです。

めざせ甲子園!(8)沖縄カトリック高校

冨盛敬太選手「1年生なりに頑張っていきたいのでこれからも全力で夏の大会に向けて頑張っていきたい」

監督とともにチームを引っ張るのが、岸本幸大コーチ。選手たちに声をかけ、チームを鼓舞します。

岸本幸大コーチ「実践と思ってやれいいか気合入れろもっと」

めざせ甲子園!(8)沖縄カトリック高校

岸本幸大コーチ「入学したときはまだ中学の野球のレベルだった。(今は)強くなるためにはどうしたらいいのかというのを自分たちで考えられるようになったかなと思います」

岸本幸彦監督「私は県内で優勝して甲子園に行きましたが、彼らにもいい思い出を作るためには猛練習をさせてあげたいなというのが本音です」

新人監督とともに、2年後の「夢の舞台」を目指した戦いが始まります。

「全力で頑張るぞ!おー!」

沖縄カトリックは、23日に小禄と対戦します。あすは八重山高校です。

めざせ甲子園!(8)沖縄カトリック高校