「めざせ甲子園!」のコーナーです!さぁ沼尻さん!ことしも始まりましたね
沼尻「来月17日に開幕する夏の高校野球沖縄大会、その出場校をきょうから開幕までの3週間、紹介していきます。トップバッターは、この夏の第2シード美里工業です。春の快進撃の背景にはチームのまとめ役、そして夢を追って沖縄にやってきた選手の活躍がありました」
崎濱主将「頑張ろうね、シャー、元気出していこう!(よぉし)」
この夏の第2シード・美里工業
春季県大会準優勝、さらに九州大会ではこの春県勢最高のベスト4に入り夏に向け勢いに乗っています。4月からは1年生が加わり、部員は92人に。この大所帯にキャプテンからは思わず本音が…
崎濱楓希主将「(まとめるのは)大変というよりは…、疲れる。学生コーチがいることによってプレーにも集中できたり、視野が広がる、2人いるので、そこはとても助かっています」
キャプテンを支える頼もしい存在が、佐渡山光(ひかる)君。春季大会の前に、プレーヤーから学生コーチとなり練習の仕切りや部員への指示出しなどをするほかノッカーもつとめます。
佐渡山光学生コーチ「チームのために役に立てることを探して学生コーチになろうと決めました。僕も(試合に)出たかったんですけどケガが治らなかったので」
秋まではレギュラーの外野手だった佐渡山君。しかし肩を故障し、懸命に治療するも夏までの完治は難しく選手としての道を断念。学生コーチとしてチームを支えることを決めました。
佐渡山光学生コーチ「自分がしっかりまとめて、(選手が)良いコンディションで試合に臨めるとか、そこらへんをしっかりできるようにしていきたいという意識になっています」
神谷嘉宗監督「私が目の届かないところも彼が目配り気配りして動かしているので良い雰囲気で夏に迎えると思っています」
佐渡山コーチの力もあって夏へ向けさらに団結力を強めるチーム。その戦力も、充実。
投手陣を引っ張るのは、島袋寿成(かずなり)春の県大会は足首のねん挫で登板できなかったエースが夏に向け、MAX140キロのストレート、切れ味鋭い変化球に磨きをかけています。
また、大城勝斗、仲里彪(ひょう)といった3年生ピッチャーも伸びてきており活躍に期待がかかります。
一方打撃陣は、俊足好打の1番・上原彪雅が出塁し3番・伊佐翼、4番・キャプテンの崎濱楓希(ふうき)で返すのが得点パターン。特に春の県大会で2ホーマーの伊佐はおとといの早稲田実業との招待試合でも注目の清宮幸太郎よりも先にホームランを放つなど調子も上向きです。
その好調な打撃陣の中で、この春、頭角を現したのが、吉田竜二。富山県・魚津市の出身で2014年のセンバツに出場した美里工業を見て憧れ入学を決意しました。
吉田竜二選手「先輩たちのようにはまだまだだと思うんですけど、そのチームでプレーができているというのは、すごく嬉しいです」
吉田は春の九州大会初戦で初先発を果たすとセンバツにも出場した熊本工業との試合で決勝タイムリー続く準々決勝でも2安打2打点と活躍し、ベスト4の原動力になりました。
伊佐翼選手「(吉田は)1人で黙って素振りとかずっとしていたり、声も一生懸命出していて一生懸命プレーしていたというのが一番目立っていました」
現在はうるま市にある祖父の家から学校に通う吉田君。出場機会に恵まれなくても黙々とバットを振り続けたその胸の内には、富山に残る両親への思いがありました
吉田竜二選手「向こうでしっかり練習も頑張るから、応援してくださいと言ったら「じゃあわかった」と言ってくれました。いつも応援しててくれて感謝しています」
送り出してくれた両親への感謝の思いを口にする吉田君。その恩返しの舞台が、「甲子園」です
吉田竜二選手「高校に入ってから1試合も見たことないと思うので見る機会と言ったら甲子園だけだと思うので甲子園で1試合は見せてあげられたらと思います」
支える力も戦力も充実し、チーム力上昇中の美里工業!この夏は第2シード、甲子園は射程圏内!夢の舞台へと駆け抜ける、夏へのカウントダウンが始まった!
崎濱楓希主将「常にチャレンジャーの気持ちで、甲子園目指して頑張りたいです」
伊佐翼選手「1戦1戦勝って甲子園目指して頑張りたいと思います」
「甲子園目指して頑張るぞ!シャー!…熱男~~!!」
めざせ甲子園、これからQプラス内で毎日出場校を紹介していきますあすは、北中城高校です