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きょうはこちら「沖縄の業界地図」という本を取り上げます。この本、2年前に出版されたのですが、作ったのは実は県内の大学生。当時の書店の売上ランキングで一気に首位を獲得し、わずか3週間で売り切れたという本なんです。その話題の本がついに来月、最新版として出版されることになりました。何が話題を集めるのか、その魅力について紹介します。

先週金曜日、沖縄大学の教室。

学生議論「ちょっとアカデミックにして、ポップ過ぎず、かつ堅苦しくなくということで」「ビジネス書っぽいのは青かな」

Qプラスリポート 大学生が作った“沖縄の業界地図”とは

学生たちが話し合っているのは、こちらの冊子。沖縄の業界地図。この日は、最新版の表紙デザインについて話し合っていて、来月の出版に向けて制作は最終段階。

Qプラスリポート 大学生が作った“沖縄の業界地図”とは

沖縄の業界地図は2年前、沖縄大学の学生が作成し、初めて出版されました。企業800社を調査し、それぞれの業界の中で、企業がどのような資本関係や取引でつながっているのかを図で表現しています。

Qプラスリポート 大学生が作った“沖縄の業界地図”とは

学生たちが、自分たちの手で作り上げたものが世の中でどう評価されるかを体験してほしい。業界地図は当初、そんな目的から生まれました。

沖縄大学法経学部・豊川明佳専任講師「学生が何かを形にして、マーケットの中に入っていって、その様子をつぶさに自分たちで体験する活動を彼らにやってもらいたかった」

Qプラスリポート 大学生が作った“沖縄の業界地図”とは

県内の書店やコンビニで販売されましたが、県内企業の関係をわかりやすくまとめたこうした本が珍しかったことから、発行された2000部はわずか3週間で完売しました。

ビジネスマン「普通は全国規模のものがありますよね。それだと全国の位置付けでしかないので、やっぱり沖縄全体での規模で見れるっていうのは非常にいいです」「欲しいですね。本屋さんで売ってるんですか?営業をやっているので、県内でこういう会社の関係図があるんだなと知るのは勉強になります」

そして、いよいよ来月出版される最新刊では、調査した企業の数も1300社と一気に増え、30を超える業界に分類され、デザインや見易さも大幅に改善しています。

Qプラスリポート 大学生が作った“沖縄の業界地図”とは

沖縄大学法経学部・大城淳准教授「業界全体の姿が一目で分かるというのが今回のポイントになっています。銀行(地銀)であれば、沖縄の場合、沖銀と琉銀と海銀があり、最近鹿児島銀行がやってきました、ということは普通の人は分かると思うんですけども、銀行っていうのは単純に店舗があってそこで貸したり借りたりしているだけじゃなく、もっと幅広い業務、IT部門があったり、信用保証だったりといろんなそのビジネスがある、そこも含めて一目でわかる」

Qプラスリポート 大学生が作った“沖縄の業界地図”とは

業界地図にはQABも載っていました。

学生「琉球朝日放送は朝日新聞とテレビ朝日から資本金が流れていて、RBCビジョンさんからも音声業務を支援してもらっていて…」

制作作業はゼミの4年生が主体となっていて調査は2年前からスタート。

Qプラスリポート 大学生が作った“沖縄の業界地図”とは

学生「その時期になぜあえて、そういう新規事業に乗り出したのか、その背景を教えていただければと」

公開されている企業の様々なデータを元に作成する業界地図。しかし、数字だけで分からない部分については、実際に企業を訪問して話を聞きました。

企業担当者「学生がこういった形でまとめて一つの形、本という形になって出すことにすごく意義があると思いますし、沖縄の将来のためにも繋がるんじゃないか。就職活動にもすごく参考になるのではないかと思います」

2年ぶりの出版となる今回は、前回の倍となる4000部を発行する予定です。

豊川専任講師「自分たちの就職にも、彼らが自分たちが興味を持っている業界を一つの大きなピクチャーで見るということが、学生もすることができたので、学生のためでもありましたし、それが世に出たことで誰かの役に立つ、便益になることを体験できた」

学生「自分の糧になるようなものができて、モノができて経験もできて、今後この経験が生かせるんじゃないかなと思います」

沖縄の業界地図は、来月初旬、県内の書店、コンビニで販売されます。

私も拝見したんですが、なかなかありそうでなかった本ですね。学生が作ったものがビジネスマンにうけた、ということなんですが、学生にとってもいい経験になったようです。