改めて、こんにちは!スポーツも気持ち新たに、より一層熱くお伝えしていけるように頑張っていきます。さて、きのうは県高校野球春季大会の決勝と3位決定戦が行われ夏のシードが決定しました。
春の頂点をかけた決勝戦。ともにノーシードから勝ち上がった美里工業・沖縄尚学が激突。1回表、美里工業の攻撃2アウトランナー1塁で4番の崎濱楓希(ふうき)を迎えます。
実況「大きな当たりがレフトに飛んでいる、レフト下がっていくジャンピングキャッチ、どうだ?掴んでいます!レフトの中村、ファインプレー!」
ホームランを阻止する中村のファインプレーで先制点を防ぐと、これで流れを引き寄せた沖尚が逆にそのウラ、相手のミスで先制に成功します。これで勢いに乗りたい沖尚。しかし1日吹き続けた強風が試合に影響を与えます。
3回表、バッターボックスには美里工業9番・新2年生の野末琉斗。
実況「左中間に上がったフライだ…入りましたホームランです」
風にのった打球はそのままスタンドへ野末に公式戦初ホームランを浴びます。再び流れを引き寄せたい沖尚。4回ウラ、この日3打席目を待つのは、1番・砂川リチャード
体格的にはクリーンナップを打ちそうな砂川が1番バッターとして起用されているのにはわけがありました。
沖縄尚学・砂川リチャード選手「自分が4番の時に打点をあげられなくて困っていた時に、監督から「お前は1番に行って吹っ切れてこい」と言われて、お前の吹っ切れた姿を見たいなと言われて」
この起用に砂川が応えます。
実況「高く上がったフライだ、しかしレフト下がっていくぞレフト下がっていってフェンス際どうだ?見送った、ホームランだ!」
沖縄尚学・砂川リチャード選手「自分の中では1番はどうかなと思っていたんですけど監督は自分のことわかってくれて使ってくれたのかなと思って」
この1発で、勢いに乗った砂川がその後さらに2本のヒットを放つと、沖尚打線にも火が付き、11得点。
投げては、2月に膝の手術をし、先月に復帰したばかりの岡留琉斗が決勝のマウンドで躍動。7回途中まで強力・美里工業打線をホームランの1点に抑えると。
その後リリーフしたエースナンバー・與座巧人。反撃を1点に抑え、ゲームセット。沖縄尚学が5年ぶり8度目の優勝を果たしました!
沼尻「これで沖縄尚学が夏の第1シード獲得となりました」
謝花「この決勝の快勝で沖縄尚学はかなり自信をつけたんじゃないですか」
沼尻「そうですね、沖縄尚学の比嘉公也監督も大会を通して成長できたのでこれを夏につなげたいと話していました。さてこれで第1シード第2シードが決まりましたが残る2つのシードを決める3位決定戦がすごかったんです」
3位決定戦は興南と美来工科の1戦でした。まずリードしたのは美来工科。2回表に7番・平川輝(てる)選手のホームランで2点を先制します。
しかし、興南打線もすぐさま反撃、4回ウラにはこの一発。上原麗男選手のホームランなどで9対3と興南大量リードとなります。
ところが、これで試合が決まったわけではありませんでした5回表!美来工科打線が大爆発!
怒涛の集中打で得点を重ね、6点差をひっくり返し逆転に成功、さらに、4番・山内慧
特大の場外ホームラン。両チーム合わせホームラン4本、36安打と超打撃戦となった3位決定戦を美来工科が制しました。
謝花「ホームランすごいですね」
沼尻「そうですよね、この3位決定戦は順位決めの試合のため記録には残らないんですが、それを除いても今大会は21本のホームランが出ました去年の春季大会が、8本でしたので約3倍の数です」
謝花「夏楽しみですね」
沼尻「そうですよね~逆に投手陣はこれから奮起して夏に挑んでくると思いますさて、これで夏のシードがご覧のとおり決定しましたまた今回のベスト4は夏のシード以外にも特権があります」
沼尻「まず22日に開幕する九州大会がことしは沖縄開催ということで地元枠でこの4校が出場することができます。また、6月には、早稲田実業との招待試合が組まれています伊波さん、早稲田実業といえば?」
伊波「清宮選手ですよね」
沼尻「そうです、このセンバツ大会も騒がせた清宮選手率いる早稲田実業との対戦が組まれています。ことしの沖縄高校野球は例年以上に夏に向けてさらに熱気を帯びてきそうです」