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こんばんは、スポーツです!4日間に渡って熱戦が展開された女子プロゴルフ国内ツアーの開幕戦ダイキンオーキッドレディス。30回の節目を迎えたこの大会は唯一の地元開催の大会ということもあり、県勢選手たちにとって特別な舞台でもありました。

ことしも華々しく開催された国内女子プロゴルフの開幕戦、ダイキンオーキッドレディス。出場選手108人のうち、県勢選手は14人。それぞれの胸のうちにはこの大会への特別な思いがありました。

諸見里しのぶ選手「私を育ててくれた試合なので。試合の中でも1番頑張りたいトーナメントなんですけど」

Q+スポーツ部 第30回ダイキンオーキッドレディス 県勢選手にとって、そこは「原点」

大城さつき選手「私がゴルフを始めてから、初めてがすごく詰まっている試合なので」

ことしで30回の節目を迎えたダイキンオーキッド。その歴史の中で、多くの県勢選手がアマチュア時代からこの場所に立ち後にプロとして、国内外で活躍してきました。

この大会は県勢選手たちにとって、「原点」「始まりの場所」といえる舞台でもあるのです。この舞台に、久々に帰ってきたことでギャラリーの熱い視線を浴びたのが…

6年ぶりにダイキンオーキッドに帰ってきた、宮里藍。

Q+スポーツ部 第30回ダイキンオーキッドレディス 県勢選手にとって、そこは「原点」

宮里藍選手「1番ホールでのアナウンスの後の指笛がたまらなかったです。本当に沖縄に帰ってきたなという感じと、それだけ温かい声援が何度もあって」

宮里藍は、2000年にアマチュアとしてダイキンオーキッドに初出場。さらにプロになって挑んだ2004年には未だ大会史上唯一となる県勢優勝を果たしました。

この大会の歴史を彩ってきた宮里藍が帰ってくることもあり、ギャラリーの数は4日間とも昨年越え。さらに予選ラウンドでは同じ組に、諸見里しのぶ、アマチュアの新垣比菜と県勢3人が入ったことで注目度はより高まり、この組を追って、ギャラリーも大移動。

また、この組み合わせを喜んだのはギャラリーだけではなく、一緒にプレーする新垣比菜。ゴルフを始める動機にもなった憧れの選手が宮里でした。

Q+スポーツ部 第30回ダイキンオーキッドレディス 県勢選手にとって、そこは「原点」

新垣比菜選手「もう本当に優しくて、すごく嬉しかったですね」

また宮里にとっても、沖縄の後輩とラウンドしたことは新たな刺激になったようでした。

宮里藍選手「私がこの大会優勝した時、彼女はまだ5歳だったんだなと思って。そうやってどんどん後から後輩が沖縄からも出てきていることがすごく嬉しいですし、自分にとっても良い刺激になったと思います」

その宮里は、予選ラウンドで34位タイにつけ決勝ラウンドに進みますが、その後は振るわず、順位を落とします。それでも、追いかけるギャラリーの数は変わらず。その声援に、宮里にも笑顔が。

地元の温かい後押しを受け、また世界へと挑んでいきます。

宮里藍選手「すごい楽しかったです。久しぶりの沖縄だったので本当に沢山の方がコースにプレーを見に来てくださいましたし、全然内容は点数をあげられない程の内容だったんですけど、それでも最後まで声援を頂けたのですごい嬉しかったです」

一方、今大会で一躍主役の座に躍り出たのが糸満市出身の大城さつき。

Q+スポーツ部 第30回ダイキンオーキッドレディス 県勢選手にとって、そこは「原点」

大城さつき選手「オフ2ヵ月で、今までのオフの5~6年分くらい練習したと思うので」

オフには合宿を行い、ゴルフ漬けの日々を送ってきたという大城は、大会1日目、各選手が強風で苦戦するなかアンダーパーで回り、単独首位でスタートを切ると。大会2日目の5番・パー4の第2打。ピンそばにつけバーディとするなど、この日もスコアを伸ばし首位をキープ、決勝ラウンドへ。

その大城にも、地元だからこそのこの大会への強い思いがありました。

大城さつき選手「家族が見に来てくれる大会はダイキンしかないのですごい頑張ろうと気合いが入ります」

この大会期間中、母のコズエさんそして、去年まで大城のキャディをつとめていた妹のちはるさんが声援を送り続けていました。

妹・ちはるさん「初めてこういうブレないゴルフを見ました。ドキドキします」

そして、首位と2打差で迎えたきのうの最終日。会場には父・良雄さんの姿もありました。5年ほど前に脳梗塞を患ったこともあり現在は車いすでの生活となっていますが地元で躍動する娘の姿を少しでも見ようと訪れていました。

Q+スポーツ部 第30回ダイキンオーキッドレディス 県勢選手にとって、そこは「原点」

8歳の頃からゴルフを始めた大城にとってそのきっかけとなったのがゴルフをしていた父の姿。その父とスタート前に握手を交わした大城。勝負の最終日に挑みました。その大城は、良雄さんが見つめる前で2番・パー4の第2打。チップインバーディで、幸先の良いスタートを切ります。

優勝争いは、大城のいる最終組を中心に大激戦。

日本ツアー3度の賞金女王、韓国のアン・ソンジュ、プロゴルファーの川岸良兼さんを父に持つ川岸史果、三つ巴の優勝争いは15番で、大城が3人の中で唯一バーディを奪い3ホールを残し、その差は1打差と最後までわからない展開に。

迎えた最終18番、グリーン左手前のバンカーからの第3打。狙うは、チップインイーグルでの逆転。

あと一歩、及ばなかったものの、堂々の3位。ホールアウト後は、家族へ報告。

Q+スポーツ部 第30回ダイキンオーキッドレディス 県勢選手にとって、そこは「原点」

大城さつき選手「(家族には)4日間ありがとうっていうのと、優勝を見せたかったのでそこは本当にごめんねとまた次頑張るから応援してねって言いたいです。これからももっともっと調整して今シーズンは優勝狙って頑張っていきたいと思います」

大激戦となったことしのダイキンオーキッドはアン・ソンジュ選手の2010年以来2度目の優勝で幕を閉じましたまた、新垣比菜選手が5年連続でベストアマに輝いています。

地元で躍動した県勢選手たち、またこの大会から新たな戦いが始まっていきます。