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2年間に性犯罪で米軍人38有罪

2015年以降、沖縄県内の米軍基地で働く軍人や軍関係者少なくとも38人が未成年者に対する性犯罪で有罪となっていることがわかりました。これはフリージャーナリストのジョン・ミッチェルさんがFBIの資料や弁護士への取材などで明らかにしたものです。

ミッチェルさんによりますと、2015年から2年間で沖縄の米軍基地に勤務する少なくとも38人が未成年者への性的暴行などで有罪判決を受けていたということです。

ジョン・ミッチェルさんは「(調査をしなければ)今までこの問題を知ることはなかったということが大きな問題だ。米軍はこの情報を沖縄の人々に開示したがっていない。米軍は沖縄の子どもたちと関わる様々なことがあり、それは性犯罪者が子どもたちに手が届くかもしれないことを意味する。沖縄の人々は基地内でどんな犯罪が起きているのか知る必要がある。問題は透明性」と話していました。

具体的には2015年、海兵隊の1等准尉が12歳以下を含む児童への性犯罪18の罪で有罪になったほか、嘉手納基地の軍属が18歳未満に性的な暴力をふるい、さらにその様子を携帯電話で撮影したとして禁固刑になっています。

また弁護士が調べた海軍犯罪調査機関の資料では、嘉手納町や北谷町でおとり捜査を実施した結果、少なくとも36人が有罪となっていて、実際は50人にのぼるとみられているということです。

有罪になった軍人の多くが海兵隊員で、階級は2等兵から中佐にわたり、2年から3年の禁固刑を言い渡され、米国の性犯罪者記録にのせられています。このほかにも嘉手納基地所属の陸軍中尉が983の画像と41の児童ポルノ動画を持っていたとして逮捕されたケースもあったということです。