12日に行われた、浦添市長選挙。自民、公明が推した松本哲治さんが、オール沖縄陣営に維新の党も加わって挑んだ又吉さんを、およそ8700票の大差で破り、再選を果たしました。
基地問題で対立する国と県の構図がほぼそのまま持ち込まれた「代理戦争」で、浦添市民が大差で自公陣営に軍配をあげたことに自信を深めた自公陣営に対し、オール沖縄陣営には衝撃が走りました。
先月行われた宮古島市長選挙では、わずか375票差の僅差でしたが、ここでもオール沖縄陣営が破れていて、思わぬ連敗となったためです。
赤嶺昇又吉健太郎陣営選対本部長「今回の浦添市長選挙は『オール沖縄』というのを特に考えておりません。(今回の敗戦が)即、翁長県政に対する評価、というわけでもないのかなと思いますけどね」
オール沖縄への影響は否定する又吉さん陣営。しかし、これまでのオール沖縄への追い風を読み違えていたことは明らかでした。
赤嶺昇又吉健太郎陣営選対本部長「しかしこれだけの票差になってくると、これはもう民意ですので。枠組みは良い分、もしかすると足し算とか、これで大きな票になるっていう。その部分が私たちにとっては油断になったのかもしれない」
又吉さん陣営がいう「足し算」とは、去年の県議選で、浦添市区から出馬した県議のうち、又吉さんを支援した県議らが得た得票数、およそ3万票のこと。しかし又吉さんの得票は、2万2千票という結果に終わりました。
一方自民党は、4月のうるま市長選にも期待をかけます。
照屋守之自民党県連会長「これは文字通り沖縄の新たな政治勢力であるオール沖縄、これに対する市民の評価だと思っているんですね。(Qうるま市長選に向けて弾みがついたと考えていらっしゃいますか?)100%大きな弾みですね」
うるま市長選挙でも、自公推薦の現職対オール沖縄という浦添市長選同様の構図になる可能性が高いなか、自公が勢いを持続させるのか、オール沖縄が態勢を立て直すのか。注目されます。