南国沖縄では普及がむずかしいといわれるウィンタースポーツですが大きな夢に向かって練習に励む小学生達がいます。氷上の格闘技:アイスホッケーが格闘技と呼ばれる所以は、この激しいぶつかり合いです。しかしこどもたちは果敢にゴールを目指します。
3月に行われた九州大会、沖縄チームは小学生低学年の部で見事準優勝を果たしました。低学年チームを引っ張るのはこの2人。ホッケーが盛んなスイス人の父をもつ、マーカス・オーデルマットくん(小3)と父親がスクールコーチで、母親もアイスホッケーの経験者、サラブレッドの渡久山勝炉希(かろき)くん(小2)
渡久山くん「お父さんとお母さんがやっているからどんだけ楽しいかやってみたかった」
マーカスくん(Q家ではどんな練習をしているの)「マーカスは(ローラースケートで)シューティングをいつもやっている」
練習熱心なマーカスくんと好奇心旺盛な渡久山くん、4歳から本格的にアイスホッケーを始めた二人は高学年にひけをとらない高いスケーティング技術をもっています。小学生の実力は他県に劣らないものの競技を継続する人が少ない沖縄。4月から新しい試みが行われています。
ぎまさん「クラブチームありきという考え方を省いて、個人技術を高める意味で、スクール形式で」
2つあった小学生のクラブチームを統合しできるだけ多くのコーチ陣で子ども達の指導にあたることにしたのです。指導者が増えたことでレベル別にクラスを設定することが可能にこれによって、初心者には手厚い指導をそしてホッケー歴がある子ども達は年齢に関係なく高学年のメンバーとレベルの高い練習をする機会が増えました。
渡久山くん「(高学年にも)負けてなかったけど、僕にはまだまだ練習が残っているから、もっと練習いけいけで行かないとうまくはなれない」
マーカスくん「いつもゲームとかやっているから楽しい」
こども達はひとつでも上のクラスを目指しながらアイスホッケーの楽しさをより実感しているようです。
ぎまさん「まずは小学生でアイスホッケーを好きになってくれて5中学校からはおのおのいろんなスポーツがあるので、その中でアイスホッケーが選択肢の中にはいってくれれば」
マーカスくん「NHL行く夢です」渡久山くん「ホッケー選手になって、大会に出場して優勝したい」「プロ目指します」
アイスホッケーでは、実業団やプロの沖縄出身選手はまだ誕生していませんが、二人の今後の活躍がこれまでのウィンタースポーツ界の常識を覆してくれるかもしれません。