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政府が復帰後最大の返還と強調している北部訓練場の返還式典が22日に行われました。
式典には、菅官房長官や稲田防衛大臣、ケネディ駐日大使らが出席し、約4000ヘクタールの返還を復帰後、最大の返還と強調した上で、沖縄の基地負担軽減につながると改めてアピールしました。
ケネディ駐日大使は「米国が4000ヘクタールの土地を日本政府と国民に返還する本日の式典は、日米同盟の節目を刻むものであります」と話しました。
今回の返還では全国の米軍専用施設に占める沖縄の負担は約74パーセントから70パーセントに減るのに留まっていて、過重な沖縄の基地負担は続きます。
また返還されない土地にはオスプレイが使うヘリパッド6つが新たに完成していて、県民には訓練が激しくなると不安が広がっています。
菅官房長官は「地元住民の皆様方には引き続き負担をおかけすることになります。米軍と緊密に連携して取り組んでまいりたいです」と話していました。
返還式典は、こちら2000年に各国首脳サミットが行われた、ここ万国津梁館で、華やかな祝賀ムードで行われました。
「今日は歴史的な素晴らしい日」だと強調する日米両政府の代表者が多くを占める中に、東村長、国頭村長が、ぽつりと座っているという印象で、会場の空席もぽつぽつと目立っていて、沖縄への返還であるにも拘らず、沖縄が置き去りになっているという印象の式典でした。
また、印象に残ったのは、菅官房長官が「ヘリパッドについては引き続きご負担をお掛けする」という発言でした。「負担ありきの返還がなぜ、沖縄の基地負担返還と呼べるのか」沖縄の思いは、まったく含まれていないように感じました。