中川「楽園の海案内は水中ビデオカメラマンの長田勇さんです。よろしくお願いいたします。きょうは『2016年総集編Part2』です」
長田「下半期も珍しいシーンからキレイなシーンまで撮影できました」
中川「では『2016年総集編Part2』、ご覧ください」
長田「まずは7月に放送した宜野湾沖の昼と夜。昼はこのようにキレイなサンゴ礁が眺められ、その周りをデバスズメダイが気持ち良さそうに泳いでいました」
中川「たくさん泳いでいて気持ち良さそうですね」
長田「夜には昼間めったに見かけないホラガイも」
中川「これはお食事中ですか?」
長田「そうですね。この時はアオヒトデを食べていました」
中川「中々見ることができない貴重なシーンですね」
長田「そして、テーブルサンゴの産卵も見ることができました。うねりが合って撮影が大変でしたが、いつ見ても感動できる光景です」
中川「そうですね。神秘的でとてもキレイですね」
長田「そして阿嘉島の西浜では、夏によく見られるキンメモドキに出会いました」
中川「凄いたくさんいますね」
長田「こうやって一斉に動くことで大きな魚を混乱させて、上手くにげるんですよ。続いて8月には篠宮龍三さんの海中散歩を撮影しました」
中川「篠宮さんは素潜りのアジアチャンピオンですよね」
長田「はい、そんな篠宮さんと共に海底遺跡を周ってきたんですよ」
中川「狭い場所もお魚のように泳いでいきますね」
長田「大きなフィンがまるで篠宮さんの体の一部になっているようで岩にあたりません。カメの形をしたモニュメントへ到達した後は、なんと本物のカメに遭遇しました」
中川「こんな間近でカメが見れるなんて凄いですね」
長田「9月には海の人気者ナンヨウハギを探しに水納島に行ってきました。サンゴを住処とする子供のナンヨウハギに会うことができました」
中川「ナンヨウハギ以外のお魚もいっぱいいて過ごしやすそうです」
長田「サンゴだけでなくたくさんのキンメモドキにも守られているように見えますよね」
中川「さぁ、続いては?」
長田「今年深刻だったサンゴの白化の様子です」
中川「八重山が特に深刻でしたよね」
長田「9月初めには水深5mで生息している大半のサンゴが白化し初めました」
中川「本島はどうだったんでしょうか?」
長田「本島のほうも、2週間遅れでサンゴの白化が目立つようになりました」
中川「その後状態は回復したんでしょうか?」
長田「こちらは恩納村の海なんですが、サンゴ礁が壊滅的に死んでしまった場所からボートで5分も離れていない場所です」
中川「こちらはほぼ白化していませんね」
長田「まだ元気なサンゴが残っていますから、このサンゴたちが来年たくさん卵を産んでくれることを願っています」
中川「さぁ、続いては?」
長田「11月の秋のケラマです。キンギョハナダイの乱舞も見ることができました。同じ場所を逆光で泳ぐと…」
中川「光のカーテンが出来てますね。素敵です」
長田「秋は透明度が良くなる時期なので、本当に気持ちよくダイビングできるんですよね」
中川「続いて見えてきたのは、マンタですね」
長田「はい、石垣のマンタです見上げる機会が多いマンタですが、この日は偶然上から見下ろすことができました。背中の模様がハートマークに見えなくもない、ハッピーマンタに出会いました」
中川「今年の締めくくりがハッピーマンタなんていいことありそうですね」
長田「今年もこのようにたくさんの海の生き物、素晴らしい景色と出会うことができました」
中川「数々の素晴らしい映像をありがとうございます。来年は、どのようなことをしたいですか」
長田「今まで一度も撮影した事が無いような深海魚を撮影したいと思っているんですよ」
中川「今年もありがとうございます。また来年もよろしくお願いいたします。以上楽園の海でした」