クリスマスが近づいてきました。先週、やんばるのとある集落でクリスマス会が開かれたそうですが、その主役とは誰だったんでしょうか。
国頭村与那区、人口およそ200人。緑豊かなやんばるの山に囲まれ、今も清流が残っています。あたりが西日にやさしく照らされる12月、与那の集落にも、クリスマスの足音が近づいてきました!毎年恒例のクリスマス会の準備のようですが、やっぱり主役は子どもたちなんでしょうか?
「今日はね、おばあ達のクリスマス会ということで、おじい・おばあじゃなくて、おばあ達だけなんですよ。(Q:きょうはおばあ達限定ですか?)限定なんですよ~!」
なんと、おばあちゃんの為のクリスマス会!おばあちゃん達の為に!とはいっても…準備にいそしむ地域の皆さんももちろん気分はクリスマス!
スタートまであと少しです!夕方6時に差し掛かる頃…
区内アナウンス『今晩6時よりクリスマス会を開催いたしますので、皆さんこぞってご参加ください…』
皆さんこぞってやってきましたよ!区内放送を待ちきれず、本日の主役、おばあちゃん達の登場です!
「(Q:クリスマス会にですか?)はい、そうです。(Q:おじいたちは今日どこに?)おじいなんかは・・・・??」
続々と集まるおばあちゃん達。
「今日は主役ですから」「百円もってる?」「ひゃくえん!ひゃくえん!ともこさん!」
会費の回収も、息ぴったりです!
「(Q:気分が違いますか?)もう嬉しいです」「おばあたちは若返って」
用意された帽子やコサージュに笑顔が止まらないおばあたちのそばで…おじいたちを発見!!なんだか、落ち着かない様子です。
おじいたち「今度から、男性もね」「(Q:男性も皆さん楽しみたいですよね)そうそう。(Q:特に女性がすごくお元気だなと思うんですが)女性が多いですね」「80,90なってもみんな働いてる、おばあたちは」
男性も認める、女性の逞しさ。それは、古くからここ、与那区に受け継がれている文化でもありました。女性主体の伝統行事を大切にしてきた与那区。県内でも珍しい女性によるエイサーが今なお続いています。
そんな気丈な女性たちが、集まって始まったのがこのクリスマス会でした。
津波敏久区長「今から6年前、クリスマスを迎えるには集落が暗すぎると。じゃあ沖縄でナンバーワンのクリスマスツリーをたてようということで。せっかく作ったんだからここでクリスマス会をしようということで、おばあ達が」
クリスマス会ではまず、地域の人お手製のお弁当で腹ごしらえから!そして…地域ゆかりの人たちによる歌や民謡ショーのプレゼントです。
スペシャルゲストからのプレゼントも有り難~く受け取ったところで…
ふるさと与那の絆がこの先も続きますように。毎年この歌声に願いをこめて、会をしめくくるはずが!?
食べて笑って、歌って踊って!ノンストップ2時間半のクリスマス会。おばあたちはもちろん、おじいたちも大満足でした!