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最近、全国で高齢者ドライバーによる事故が報じられていますが、浦添市では、29日、運転免許証を返納したお年寄りたちの「安全運転卒業式」が行われました。
2016年に県内で起きた高齢者による交通事故は10月末現在で728件。そのうち重傷事故は102件と2015年の同じ時期と比べて26件増えています。こうした中、29日、浦添市では、運転免許証を返納した70代から80代のお年寄りやその家族などが出席して、安全運転卒業式が行われました。
自主返納した68歳女性は、「タクシーとぶつかったんですよ。45年くらい運転してたんですけど一度も事故なかったんです。ずっとゴールドで。それが正直いってショックでした。だからこの機会に返納しようっていう思いですね」と話していました。
沖縄県では2016年8月末現在で1561人が運転免許証を返納。返納者には、バスの運賃が半額になったり、タクシーの運賃が1割引きになるなどの特典がありますが…。自主返納した75歳の女性は「タクシーも乗ったことないし最近バスも乗ったことないもんだから、娘にいつも(連れて)行ってもらって。」と話していました。
中には、家族から免許返納を勧めたという事例もありました。夫に自主返納を勧めた女性は、「子どもたちみんなで返納することを本人と相談して本人の了解が取れまして、子どもたちと一緒にどこにでも一緒に(行く)ということ(話し合い)ができました」と話していました。
運転免許を返納した後の日々の生活をどうサポートしていくか。家族みんなで話し合うことが、高齢者の交通事故を防ぐ第一歩といえそうです。