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新型インフルエンザ対応訓練

新型インフルエンザ。これまで私たちが出会ったことのない、未知のウイルスの流行が危ぶまれています。きょう那覇市で、その新型インフルエンザ対応のための訓練が行われました。

那覇市では去年から、医療機関と連携した新型インフルエンザ対応訓練を行っています。今回の訓練は、海外から帰国した際に空港の検疫で、健康監視下の対象となった男性が発熱。新型インフルエンザの発症が疑われるという想定で行われました。

新型インフルエンザウイルスは、毎年流行を繰り返す季節性のインフルエンザと違い、動物由来のインフルエンザが稀にヒトへ感染し、更にヒトへと感染する際にウイルスが変異することなどで誕生。このため、ほとんどの人が抗体を持っていません。

きょうの訓練では、患者からの通報を受けた保健所が、なるべくほかの人と接触を避けながら最寄りの感染症対策を行っている病院へ行くよう誘導し、医師による診察・検査を受けて陽性と判断されたあと患者を保健所へ移送。最後は移送車などの消毒作業を行うといった流れを確認しました。

那覇市保健所 東 朝幸所長「海外から沢山の人によって(ウイルスが)持ち込まれてくるので、沖縄といえども、もし日本で初めてウイルスが持ち込まれたりすると国の対策を待っているわけにはいかないので、我々から独自でどんどん対策をとっていかないといけない。我々が全く経験したことのない、抗体を持っていない鳥型のインフルエンザが出て来て、それが一人で何十人もの人にうつしていくと、あれよあれよという間にどんどん広がっていくので対策が必要だという事です。」

折りしもきのう、ニワトリやアヒルから鳥インフルエンザが検出された青森県と新潟県では農場で大量殺処分が行われ、感染拡大を防止する為の対応が続いています。未だ見ぬ新型インフルエンザの拡大を防ぐために、自治体、都道府県、国レベルでの連携や対策が求められています。