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ベトナム戦争のあと、沖縄にも多くの難民が命をかけて海を渡ってやってきました。
そんな人たちを国籍や宗教などに関係なく支援し続けている女性の講演会が10月17日名護市の名桜大学で行われました。
これは学生たちに国際社会でグローバルに活躍する人たちの体験を聞いてもらおうと名桜大学が日本ロレックス社の協力で実施しているものです。
1回目の17日は難民を助ける会代表の柳瀬房子さんが講師に招かれました。難民を助ける会は1979年、ベトナム戦争で難民が急増したのを受けて設立され、現在は世界17カ国で難民や被災者の食糧支援や感染症対策などに取り組んでいます。
柳瀬房子さんは「皆さんが学校で勉強できることは、途上国(の子どもたち)にとって、どれだけ羨ましいことか、凄く憧れで。最初は給食を食べられるだけでも、いいなと思って学校に来るんですよ。勉強できることは本当に憧れて」と話しました。
柳瀬さんは自身と沖縄の接点として子どもの頃、久米島が台風で甚大な被害を受けて自分と同世代の女の子が困っていると知り、米を送ったこと。
それをきっかけに久米島の子どもたちと文通が始まったというエピソードを語り、学生たちに、自分ができることから支援していくことの大切さを話しました。
難民を助ける会は第4回沖縄平和賞にも選ばれています。柳瀬さんは元々難民だった人たちが苦難を乗り越え様々な分野で活躍していることを例にあげ「難民を宝だと思ってほしい。新しい文化をもたらし国を栄えさせる存在だと迎えてほしい」と訴えていました。