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開催まで残り3週間となった世界のウチナーンチュ大会。そのプレイベントとして、糸満市の中学校では特別授業が開かれました。
初めて聞くポルトガル語に戸惑う中学生たち。市場で買い物をするという場面ですが、相手が何を話しているのか全くわかりません。
実はこれ、沖縄からブラジルに渡った移民の気持ちを生徒たちに感じてもらおうという特別授業の一コマ。店の従業員役は、ブラジル生まれで、現在沖縄で暮らしている県系3世、ルシィアンナ大城さんです。
ルシィアンナ大城さんは「家族で沖縄に何十年前に戻って来た。その時は日本語も話せないし、書けないし、みんなからは変な外国人だなっていう感じで。自分は外国人なのかと悩んだ」と話していました。
また生徒たちからはペルーやブラジルに暮らす県系2世や3世が「沖縄式の仏壇をどうみているか」といった質問や「肌や目の色が違う人とも友だちになることができるのか」といった疑問があがっていました。
男子生徒は「いろいろな文化があって一緒に暮らすことはできるんだなと思った。遠くても」と話し、女子生徒は「(ウチナーンチュ大会で)海外の人たちの話をいっぱい聞いたり、友だちになったりしてみたいです」と話していました。
ルシィアンナ大城さんは「文化の多様性があることによって偏見がない。色々な国の人、色々な世界があることを認識してほしい。この授業がきっかけになればいいなと思います」と話していました。
ウチナーンチュ大会を前に、同じ沖縄にルーツを持つ者として互いの文化や価値観を尊重し合うことの大切さを学んだようです。ウチナーンチュ大会は今月26日から始まります。