タクシー料金が10月から、離島各地で初乗り最高460円まで引き上げられました。
そして本島では11月から、最高550円になります。利用者、そしてタクシードライバーは、値上げをどう受け止めているのでしょうか。高齢者や運転免許を持たない人にとって、生活に欠かせない足となっているタクシー。
値上げは本島では9年ぶりで、初乗り500円が最高で550円に。また加算料金も70円刻みとなります。値上げは、ドライバーの待遇改善、古い車両の更新などが主な理由です。
こちらの女性は、月に3度ほど、病院へ通っていますが、自宅からはバスの便が悪いため、いつもタクシーを利用していると言います。普段タクシーを利用する女性は、「(Q来月からタクシーが値上げするのですが…)値上げする?今の500円から?病院まで直接のバスはないよ、モノレールでも、終点まで乗って終点からタクシーで行かないといけない」と話していました。
この女性の場合、往復4000円かかるタクシー運賃が、来月からは4400円ほどになります。ただ、値上げを歓迎する人も多いタクシードライバーの中には、素直には喜べないという人もいます。
タクシードライバー歴30年を超えるこの男性は、値上げによるタクシー離れは一時的、とみているものの、近距離でも利用しやすい運賃設定があってもいいと考えています。
タクシードライバーは「2時間前にもそういう方を乗せましたけど、やはり近くから乗って。歩けないものですからタクシーを利用して。500円ですけど、本当は歩いても行けるような距離なんですけど、そういう方たちが結構多いですよね。距離的に短い人はやっぱり値段は安いほうが。値上げするにはそういうことを考えたほうがいいと思います」と話していました。
値上げによって9%以上の増収が見込まれる本島のタクシー業界。ドライバーの待遇改善とともに、交通弱者に配慮した対応も、求められます。