苦難乗り越え挑む夏
めざせ甲子園、きょうは嘉手納高校です。1年生大会で頂点に輝いたチームが、ぶつかった壁。それを乗り越え、チームは大きく成長しました。
当たり前のことを当たり前に出来るチーム、嘉手納高校野球部はそれを常に意識しています。今の3年生は、2年前の1年生大会で、優勝。去年秋は、ベスト4入りと、常に上位にいました。しかし、それが「気持ちのすき」に繋がってしまいます。
大城健斗選手「俺たちは強いっていう鼻が高くなって、一人一人意識が低くなってチームワークが悪くなりました。」
大石哲汰主将「自信に繋がったのはいいんですけど、相手を見下すというかどうせ今日は勝てるだろうという試合前からの声もあったりして。」
その結果、迎えた春季大会では、準々決勝敗退。自分たちを見つめなおす日々となりました。
大石哲汰主将「逆に言ったら春は大差で負けてしまって。自分たちはまだまだだっていうチャレンジしようという気持ちもチームで芽生えてきて。」
チャンピオンからチャレンジャーへ、しかし、その矢先、チームに新たな試練が訪れます。
エース仲地玖礼選手「疲労骨折です。」
大城堅斗選手「肘は靭帯が切れていて足は肉離れして。」
大石哲汰主将「こっちの骨が折れて、こっち切って骨取るっていう手術しました。」
この春、エース仲地玖礼、キャプテン大石哲汰、4番大城堅斗とチームの核となる選手達が次々と怪我に苦しんだのです。
仲地玖礼選手「悔しかったです。」
大石哲汰主将「怪我して本当は試合も出られないって分かっていたから。腐りそうな時もあったんですけど。」
試合に出られない悔しさ・もどかしさ、そんな思いを抱えた3人。ケガをした選手だけでなくチームも変わり始めます。
大城堅斗選手「自分が怪我をして学んだことは、メンバー入れない人たちとか出られない人の気持を考えてスタメンだったり試合に出る人は、試合に挑まないとチーム一丸とはいえないな。」
メンバーから外れて初めて知った、仲間の気持ち。怪我をして、客観的にチームをみることで感じた、課題。仲間たちも、それに答えてくれました。
監督「彼らが怪我をしても他の選手たちが穴を埋めようと思って頑張っていたので、そういう仲間の姿を見て彼らも発奮したと思いますし。」
大石哲汰主将「チームとしても大きく変わることができたので良かったと思います。」
けが人が復帰し、一回り大きく成長した嘉手納。1番幸地諒承が塁に出れば、嘉手納打線は強力。3番、勝負強いキャプテン大石にチームの柱4番大城、そして5番には、比嘉花道と続きます。
試練の春を乗り越え、成長したナイン。100%でこの夏に挑み、頂点を目指します!
エース「メンバー外もメンバーに入った人も一緒にチームなので優勝目指して頑張っていきたいです。」
大石哲汰主将「春は怪我をして出られなくてとても悔しい思いで終わったんですけど、夏はもう最後なので嘉手納という一つのチームとして全員で一致団結してがんばっていきたいと思います。」
大城「怪我はまだ治ってはいないんですけど、3年生にとっては本当に最後なので今までやってきたことが少しでも出せて勝てたらいいなと思います。」
明日は、豊見城高校です。