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県議選リポート。きょうとあすの2回にわたり、那覇市・南部離島区を取り上げます。区割り変更もあり、定数11に対して18人が立候補する多数激戦区です。きょうは、新人・前職候補をご紹介します。

那覇市と南部離島7町村を加えて新たに誕生した那覇市・南部離島区。定数11に対して、現職9人、前職1人、新人8人の合わせて18人が名乗りを上げました。選挙結果は、与野党の勢力図に大きな影響を与えます。

県議選リポート(4) 那覇市・南部離島区 (1)

今回の選挙で躍進を狙う野党・自民党。大票田那覇市に3人の新人を擁立しました。その一人が、勇退する自民党県連・具志孝助幹事長の地盤を引き継ぐ、那覇市の元副市長・仲村家治さんです。

仲村家治候補「もちろん、沖縄県は基地問題をはじめいろんな課題があります。子どもたちの将来を守るということが、政治家に課された最大の仕事だと私は考えております」

県議選リポート(4) 那覇市・南部離島区 (1)

父は元知事、兄人は現職・元職の国会議員。自民党公認の新人、西銘啓史郎さんは大手航空会社での30年間の勤務を経て、満を持して政界に打って出ます。

西銘啓史郎候補「観光立県としてのこれからの沖縄を振興産業として、きっちりリーディング産業として支えるために、基盤の整備を行いたいと思います」

県議選リポート(4) 那覇市・南部離島区 (1)

もう一人の自民党新人は、元アナウンサーの山川典二さん。県議選は3回目の挑戦です。政権政党にいてこそ、地位協定の改定も実現できると訴えています。

山川典二候補「(普天間問題を)20年間も放っておくというのは、私は政治の無責任だと思います。これは保守革新問わず、私は政治家の怠慢だという風に考えております」

県議選リポート(4) 那覇市・南部離島区 (1)

対する与党は、那覇市議会保守系会派の新風会から2人が立候補しました。公約を守ったことで自民党から除名された2人。少なくとも、自民党の新人に議席を譲るわけにはいきません。

山城誠司候補「知事と共に建白書は必ず実現する。絶対に沖縄の県民の安心・安全・命を守っていく。知事と共に必ず実現して参ります。県政へ送ってください、皆さんどうぞよろしくお願いいたします」

県議選リポート(4) 那覇市・南部離島区 (1)

仲松寛さんは、知事選の事務局で翁長知事誕生に大きく貢献しました。山城さんと共に2議席奪取を狙います。

仲松寛候補「翁長知事を支える与党が多数になるのか、あるいは反対になっていくのか、ここが大きな分岐点です。私、仲松寛は責任があります」

県議選リポート(4) 那覇市・南部離島区 (1)

今回、新たに南部の離島も加わった選挙区でただ一人、離島から立候補したのが山里昌輝さんです。久米島から力強く離島振興を訴えています。

山里昌輝候補「私は離島代表です。離島のことをなおざりにする訳にはいきません。まずは離島の問題を一つずつ解決していこう」

県議選リポート(4) 那覇市・南部離島区 (1)

今回の県議選で、ただ一人の民進党公認、清水マオさん。35歳の若さですが、すでに那覇市議でを3回当選しています。民進党の存在感回復も目指します。

清水マオ候補「オール沖縄と安倍政権、そういう対立になってしまうと、これがお互いにいがみ合った対立であれば、結局は右か左か、それと同じことが繰り返されると思っています」

県議選リポート(4) 那覇市・南部離島区 (1)

その旧民主党時代に県議を1期務めた上里直司さん。今回は民進党と決別し、完全な無所属・草の根選挙で返り咲きを狙います。

上里直司候補「政党がなくても、本物の自立という、県民全てが望んでいるメッセージを届けることが出来ましたならば、必ず当選すると信じています」

県議選リポート(4) 那覇市・南部離島区 (1)

石田辰夫さんは、公務員の年収3割カット、貧困の子どもだけの学校設立などを訴え、独自の政治団体、沖縄維新の会から県議選に挑戦です。

石田辰夫候補「3人に1人が貧困で苦しんでいる子どもたちを、何とか政治の力で救います」

18人が乱立した、那覇市・南部離島選挙区。現職の高い壁を前に、新人・前職の激しい戦いが続いています。