GWも中盤に入る月曜日きょうは、九州・沖縄、山口のブロック企画からお送りします。今回のテーマは「お国自慢」。沖縄からは、好調な入場者を誇る沖縄こどもの国のその秘密に迫りました。
男の子「いろんな遊びがあるし、釣り堀とか遊ぶところが楽しいからそれが一番楽しい」
女の子「5回目くらいです(Q何が楽しい?)(動物との)触れ合いとか色々、あとミュージアム!」
沖縄で人気の国といったらここ「沖縄こどもの国」昨年度の入場者数は2004年のリニューアル後最多、45万人を超えました。およそ200種類の動物を見たり触れ合ったりできる「動物園」はもちろん、こどもたちが科学体験を通して、不思議や驚きに出会える「ワンダーミュージアム」も人気の秘密。
リニューアルに合わせ開館したワンダーミュージアムでは笑顔のスタッフが子ども達に寄り添います。彼女たちのおもてなしの心は某テーマパーク並!?
ワンダーミュージアムスタッフ高嶺きよ子さん「お客様に最初に会った時には、目尻と口角がくっつくくらいの笑顔でお客様に挨拶する。小さなお友達が私たちの手の高さのところに顔が来るというのがあって手を振らないということで歩きにくいんですけど、それでお願いしています。」
一方、動物園の人気の訳は、そのイベントの多さ!取材をしたこの日もワニのエサやりを間近で見ることが出来る「ワニのもぐもぐウォッチング」や普段見られない、動物園の裏側を探検できる「バックヤードツアー」などが開催。
また、夏休みには閉園後の夜の動物園を散策するツアーも楽しめますアイディア溢れるイベントの数々、実はそのほとんどが現場スタッフが考案したものです
動物園スタッフ大宜見こずえさん「お客さんといろいろなお話をしたりとか、現場が一番わかっていることもあるのかなって感じはします。」
スタッフみんなでこどもの国を作り上げるそのためにこんな取り組みも。開園前の一コマ。こちらは週1回の全体朝礼ですが…なんと動物たちも一緒です。
高田園長朝礼「こどもの国が45万人入ったということで…。」
そんなほのぼのとした雰囲気も漂うこどもの国。しかし、これまでずっと順風満帆だったわけではありません。
動物園スタッフ大宜見こずえさん「入園者(減少)に歯止めをかけたい減るのを止めたいということで、コアラが入ってきたりとかありましたけど、それは結局止めきれなかったというのがもう…」
1972年に開園した沖縄こどもの国、しかし、経営に苦しみ、入場者数を伸ばそうと遊園地を設けたり人気の動物を展示したりしましたが減少は止まらず。2001年・休園を余儀なくされました。
高田勝園長「みんながいろんなことを学ぶ場であるということから外れて遊びの場であるということになってくると、やはりグラついてきますね。」
再開にむけ考えたのが「沖縄のためのこどもの国」になること。ただ「遊び」で終わらず、次につながる「学び」があることでした。
リニューアルにあわせ新設した楽しみながら学べるワンダーミュージアムを始め、動物園では伝統文化を取り入れたイベントやリュウキュウイノシシや与那国馬など琉球在来種の飼育に力を入れ始めました。
お客さん「動物とかも沖縄特有のものとかもいるし楽しめますね。」
その結果、入場者の9割が沖縄県民、休園前に比べリピーターも増加地元に愛されるこどもの国に変化を遂げました。
動物園スタッフ大宜見こずえさん「毎日が楽しいですね昔はきょうお客さんは何人来るのかなっていう心配はあったんですけど、今はきょうも来てるーとか感じで。」
高田勝園長「他から来てくれる人たちも、沖縄のものを見て、感じてもらって。よそから来た人に対してもアプローチができるという園を目指したいですね。」
お客さんにもスタッフにも、愛される「こどもの国」これからも沖縄の夢の国を目指します。