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3月16日、71年前の沖縄戦で国の責任を問う裁判の判決が出ました。

20万人あまりが犠牲になり、多くの県民が戦争の被害者となりました。その沖縄戦の謝罪と損害賠償を住民や遺族らが国に求めた裁判。

遺族らの訴えは退けられました。

この裁判では、沖縄戦で被害にあったのは、国が住民を保護する義務を怠ったからなどとして、住民ら79人が、国に対し1人あたり1100万円の支払いと謝罪を求めていました。

16日の判決で、那覇地方裁判所の鈴木博裁判長は、「賠償責任を認める法的定めや判例がなく、民間人に補償がされていないことは不合理な差別とまでは認められない」などとして原告の訴えを退けました。

ここからは、上間記者にききます。傍聴してみていかがでしたか。

はい。裁判長から「請求をいずれも棄却する」と言い渡された時、原告団の方々は、がっくりと肩を落とし、大きなため息をついていました。012年から17回に渡り行われた弁論の中では、原告の住民らが自身の経験、今なお心的外傷後ストレス障害PTSDで苦しんでいる事などを訴えてきました。」

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改めて、これまでの両者の主張をまとめてみました。住民側は、・沖縄戦での被害は、国が住民を保護する義務を怠った。・国には被害を賠償する義務があること。・そして、賠償することなく、長年放置してきたと大きく3つの点を主張していました。この3点について、今回の判決では、根拠に乏しいなどの言葉を使い、「いずれも理由がない」として、退けられる形になりました。

また、軍人・軍属、そして国に認められた一部の民間人が援護を受けられる「援護法」について、

補償を受けられた人と、受けられなかった人がいることは、差別があるのではないか。という点に関しては「国による不公平な対応があったと認めることもできない」として国には責任がないとしています。

判決後、裁判に参加した人に話を聞きました。

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訴える方々の思いが、突き刺さりますね。上間さん、今後どうなるのでしょうか・・・

はい。今後、控訴する方針だということですが、戦争体験者が高齢する中、問題は時間との勝負とも言えます。戦争で辛い思いをした、その痛みを国が救済するのか、今後の裁判にも注目したいですね。