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きのうからアジアで活躍する県内企業の活躍をお伝えしていますがきょうは第2弾、飲食編です。

店内「いらっしゃいませ、ありがとうございます」

タイ、バンコクにある、目利きの銀次。沖縄本社の「みたのクリエイト」が、2013年に出店しました。週末の夜、店内は満席。今やバンコクでも指折りの超人気店。お客さんのおよそ7割は地元のタイ人です。

お客さん「おいしい」

お客さん「バンコクにいる感じがしません。日本にいる感じがします。大阪とか東京」

お客さん「この店には何回も来ています。」

お客さん「毎週来ています。」

お客さん「刺身の盛りつけがすごくいいです。ハイボールが1杯50バーツ(160円)のキャンペーンもいいです。」

現在沖縄県内に18店舗、バンコクに2店舗、香港にフランチャイズを4店舗展開しています。

田野社長 「地域を変えるというミッションがあるので。バンコクの所得水準と人材育成を変えたいと思ったんですね」

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海外店舗、成功の秘訣は、会社の理念でもある「思いやりとサプライズ」。例えば人気メニューの刺身盛り。多くのバンコクの日本料理店では、刺身は冷凍物が主流ですが、この店では冷凍物に加えて、産地直送の鮮魚を入れ、価格も他店と比べ半額以下で提供しています。

田野社長「あれは完全に赤字ですから、あれも120%ぐらいの原価率なので、それでお客様に驚いてもらって、楽しんでもらえるというサプライズですね」

お客さん「(Q好きなメニューは?)刺身。私にとって、鮮度は最高のクオリティーです。」

お客さん 「料理もおいしいし、値段も安いし、店内の装飾もいい」

立ち上げからこれまで、バンコクの2店舗を仕切っているのは、相良さん。

相良さん 「いまだに試行錯誤しながら、こっちのほうがいいかなと思ったらそれを試してみたり。この一年間で経験したことが、多分日本だったら5年くらいかかったんじゃないかなと思うくらいの経験をさせてもらったので」

店の立ち上げに当たっては、沖縄県の事業を活用して沖縄のスタッフに現地研修を受けさせたほか、今でも自社で定期的に沖縄のスタッフを派遣しています。

派遣されているスタッフ「コミュニケーションは一番大変ですが、結構楽しいです!」

田野社長 「異国の地でしかも、言葉も通じない、文化も違うところで、やっていくとものすごく精神的に強くなりますし、自分でものを考えて発想して動くという、脳に切りわかりますよね。なので海外に行って戻ってきた人は全員です、全員、自主的に動きます。」

いま沖縄からは、様々な業界が海外に進出しようとしています。ベトナム東海岸、水産物の加工工場。やってきたのは沖縄の食品加工業、ホクガンの社員たち。

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社員 「グルクンです。(沖縄産と)変わらないですよ」

ベトナムで水揚げされたグルクン。ホクガンは、ベトナムへ進出しようとしています。

会長「地元の業者と提携していく方法もあります。でもやはり長期的に見た場合、自社工場が必要だと」

新たな取引先の開拓を進めると同時に、現地への自社工場の建設も視野に入れ、去年からは県の事業を活用して、社員の山口さんを現地に派遣しています。

山口さん「異物探知機などを設置している工場もありますので、日本企業と取引がある工場とベトナム現地だけの工場では、ラインも違います」

山口さんは、港や工場を回り、魚の鮮度や加工技術などを学んでいます。

山口さん「マグロとか水産物の流通、どれくらいの水揚げがあるのか、やはり、実際目で確認しないとわからない部分があるので」

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ジェトロ沖縄 石田所長「(Q海外展開のポイントは)今、ネットで情報が取れる時代ですけど。海外のお客様の反応がどうなっているのか、あるいは海外のお客様、パートナーの人たちは普段どんなところで生活していて、どんな生活をされているのか、そういったところ是非一緒に見る機会をたくさん持っていただきたいと思いますし、弱い部分をわざわざ外に持って行って、頑張るよりは、自分たちの強いところを海外で生かす方が自分たちにとってもやりやすいし、お客様の求めるものに、合わせるのも合わせやすい。」

海外で、新しいビジネスチャンスをいかに掴むか。沖縄の企業の挑戦は、今日もアジアの街で繰り広げられています。沖縄の飲食店が、海外で成功するポイントとして、会社の理念をきちんと通しているということなんですね。

企業の海外展開や、人材育成を通して支援している県の万国津梁産業人材育成事業については、こちらまでお問い合わせください。

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