宜野湾市長選挙が1ヵ月後の来月24日に迫りました。
これまでに、現職の佐喜眞淳さんと新人で元県幹部の志村恵一郎さんの2人が立候補を表明しています。2人の主張をまとめました。。
最大の争点となる普天間問題。現職の佐喜眞さんは「辺野古」にはあえて触れずに、普天間基地の危険性除去・早期返還を訴えます。
佐喜眞淳氏「この普天間飛行場のない、明るい未来というものをみんな望んでるはずなんです。みなさん、みんなであのフェンスを取っ払おうじゃないですか!」
佐喜眞さんは公明党の推薦も得たほか、現職の強みと政権与党とのパイプを活かして、今月、新たな政策を掲げました。
佐喜眞淳氏「ディズニーが来ることによって、明るいニュースであるし、そういうものが宜野湾市に来ることによって、基地問題だけではなくて明るいニュースが出てくるだろうし」
また政府も、今月になって突然、普天間基地や牧港補給地区の一部先行返還を発表するなど、辺野古移設をにらんで絶対に落とせないこの選挙に対する本気度を暗に示しています。
菅官房長官会見「宜野湾市長からは、先日も普天間飛行場の1日も早い閉鎖・返還のほか、宜野湾市が限りない未来に向けて発展を遂げるための同市の施策について、国としても支援をしていただきたいという要請も受けております」
一方、志村さんは「普天間基地の閉鎖・返還」と合わせて、辺野古への新基地建設にも断固反対の立場です。
志村恵一郎氏「私は普天間基地の5年以内の運用停止、オスプレイの配備撤回を日米両政府に強く求めてまいります。その解決を辺野古に押し付けてはならないという決意で、私は宜野湾市長選挙に臨んでまいります」
志村さんは政治経験もなく、知名度不足が指摘されましたが、今月、県議会議長まで務めた父親の恵さんが亡くなり、思わぬ格好で背中を押される形になりました。
志村恵一郎氏「気持ちを切り替えて乗り越えていかなければなりません。なぜなら、今回の宜野湾市長選挙は宜野湾市にとっても、沖縄県にとっても未来がかかっている負けられない選挙だからです」
志村さんを擁立したのは「オール沖縄」の枠組み。もちろん、翁長知事も志村さんを全面的にバックアップしています。
翁長知事「志村恵一郎さんという本当に素晴らしい候補者を担ぐことが出来るようになりました。オール沖縄、イデオロギーよりアイデンティティ、私たちは保守革新を乗り越えて、宜野湾市のこと、沖縄のことを、志村さんを先頭に頑張っていこうじゃありませんか」
「直近の民意」をめぐって、双方ともに負けられない戦い。宜野湾市長選挙は、国と県の代理戦争の様相を呈してきました。
宜野湾市長選挙の告示は来月17日、投票は来月24日です。