全国の高校野球OBたちが再び夢の舞台で戦う、マスターズ甲子園。先週土曜日、沖縄代表の読谷高校OBがついに甲子園の土を踏みました。高校時代に目指した夢の舞台、甲子園球場。元・球児が時を越えついに、辿りつきました。
マスターズ甲子園2015、開幕!!
大会では選手だけではなく、甲子園で当時プラカードを持つことができなかったマネージャーなど、かつて甲子園に憧れた生徒たちがそれぞれの思いで甲子園デビューを果たすのです。
試合は、90分の時間制で行われ、90分経った時点での得点で勝敗が決まります。幅広い年代が参加する大会では、1回から3回は34歳以下、4回以降は35歳以上がグラウンドに立ちます。
沖縄代表は、読谷高校OB。2年前、大会に初出場したチームは、再び県予選を勝ち抜きここに戻ってきました。更に、この日大会には、沖縄から総出で応援に駆け付けた家族がいました。
松田一伸さん妻「旦那とお父さんが一緒にプレーすることって中々ないと思うのでそれを楽しみに(来ました)」
松田家の次男・平次さんとその息子・一伸さん。松田家の長女一代さん、夫・田崎章さん。一代さんは、読谷高校の元マネージャーで、夫は当時の野球部員。
妻田崎一代さん「本当に夢が叶えられて自分も甲子園の土が踏めることが幸せだなと 思いました。マネージャーやっていて良かったです」
兄松田「一緒に甲子園に来られて夢みたいで嬉しいです」
松田息子「周りでも(親子で甲子園出場は)そういないとおもうので良い経験になると思っています」
「がんばるぞーおう!」
それぞれの甲子園。夢の一日が始まりました。
読谷高校OBの対戦相手は、埼玉代表春日部東OB。試合開始試合は3回まで若手メンバー達が0点に抑えます。4回に入ると、ここで大会最高齢、84歳・花城康次郎さんがマウンドに立ちます!打たせて取るピッチングで1アウトを取った花城さん。
更に試合は続く4回表、守備陣もこの好プレー!!4回まで0点で抑えた読谷は、そのウラ!ランナーを置き、2アウト1塁3塁のチャンスで、打席には5番金城博吉さん。読谷、ついに先制します。
更に勢いをつけた読谷は続く6番、金城達也さん!うたせて放たれた打球はライト前!1点を追加します。
読谷リードで迎えた5回ウラ、松田家の父・平次さんがベンチから見守る中、打席には息子の一伸さん。打たせるレフトを超える2ベースヒット!!
父平治「あーいいね、ナイスバッティング 」
そして、アルプスから元マネージャーで妻の一代さんが見つめる中打席に立ったのは愛する夫・章さん。
妻「ランナー返して〜!」うたせて打球はショートゴロ。高校時代の俊足・・・も追いつかず3アウト。
妻「頑張ったね〜もっと足速くなるようにトレーニング!」
試合は2-0のまま迎えた6回表。春日部東が反撃に出ます。2アウト1塁3塁。うたせてこのボールに勢いよく飛び込んだのは、読谷の43期、ライトの吉山茂泰さん!しかしボールはミットの先を抜け、一気に2点。試合は振出しに戻ります。
そのウラ打席に立ったのは吉山さん。
応援に来た男性「この回で何とか一点をとってほしいね、名誉挽回」「名誉挽回だ吉山がんばれー!」
打球は伸びる!ここは惜しくもセンターフライ。試合はその後、追加点を挙げた読谷が春日部を引き離し甲子園で勝利を手にしました!
田崎章さん「いやー最高。しんどかったけど最高!ちょっと涙出そうだねちょっとねみんな頑張ったし」
松田平次さん「良いゲームで大変良い思い出になりました若いのが良く頑張りました来たかいがありますよ。久しぶりにグラウンドに立ってワクワクしました最高でした」
仲宗根朝也監督 途中から音かぶせ振り返り「僕もそうですけど大きいお腹揺らしながら走ってね。中々上がらない肩を回しながらボールを投げて見たりとか、追いつきそうで追いつかないこけそうでこけない。頑張って踏ん張っているのが非常に良かったです。先輩方が頑張ったおかげで僕ら後輩も今があるわけでこういった良さを繋げられたらいいのかなと思います」
夢への再挑戦を果たしたメンバーたち。元高校球児たちが見た世界はあの頃まま、輝いていました。
読谷高校OBの皆さんおめでとうございます。本当にお疲れ様でした。現在県内では8チームある高校野球OB会。今大会を機に、よりチームが増えてほしいとメンバーの皆さんは話していました。詳細は、マスターズ甲子園のHPをご覧ください。以上スポーツ部でした。