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こんばんは、スポーツです。来年春のセンバツへとつながる高校野球秋季県大会。昨日の準決勝は勝てば九州大会進出が決まるとあって2試合とも手に汗握る展開となりました。

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八重山、那覇商業、興南、嘉手納4つのうち九州に進めるのは2つだけ。その中で初の九州大会を目指すのは八重山、チームの元気印は、キャッチャーの又吉海智。

彼の実家は、石垣島から約17キロの離島、黒島の畜産農家。実はQABで3年前兄の智生さんを目指せ甲子園で紹介していてその弟が海智君です。この日のスタンドには、智生さん、そして父・清真さんの姿もありました

父・清真さん「牛汁をですね、子ども達に大会前に激励会で与えたのでそのパワーも生きているんじゃないかと思って喜んでおります。(勝ったら)すぐまた牛汁作ります!」

島の子ども達を応援しようと石垣島からも多くの人が応援に駆け付けたスタンド。その期待に応えたい八重山ナイン。3点を追いかける5回ウラ1アウト1・3塁のチャンスを作ると打席に向かう1年生・東盛隼己(トシキ)に又吉が声をかけます。

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又吉海智捕手「後輩を伸び伸びやらせてあげるのが、先輩の役目だと思って「しっかりお前らしく振ってこい」と一言だけかけてきました。」

東盛が期待に応え、タイムリーを放つとこれで流れを引き寄せた八重山がこの回3点を返し、同点に。しかし、7回表、那覇商業は2アウトから与那城怜音が右中間を破る3ベース。まだ試合がどちらに転ぶかわからない、1打勝ち越しの場面。

途中出場、喜友名真矢のファインプレー!

喜友名真矢選手「最高の雰囲気でした、嬉しかったです。」

この雰囲気が攻撃にも追い風を吹かせます。続く7回ウラ、先頭の伊志嶺瑠希がセンターオーバーの3ベースで出塁。すかさず、1番・川満拓也がライトへ犠牲フライを放ちこの試合、八重山が初めて勝ち越し。さらに1点を加え2点をリードし勝負を決めた、かに思われました。

8回表、5回から好リリーフを見せていた黒島投真が先頭バッターにフォアボールを与えるとその後もピンチが広がり1アウトランナー2・3塁となります。この内野ゴロの間に1人が返り、その差はわずか1点に。なおもランナーは3塁。

又吉海智捕手「お前が決めなくていいんだぞと。周りに頼ってもいいから打たれても良いからお前らしく腕振って楽しんでくれって声掛けだけをしました。」

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八重山が掴んだ歴史的1勝。初の九州大会進出を決めました

父・清真さん「嬉しいです…嬉しいです…とっても嬉しいです。明日帰ったら牛汁の準備したいと思います。」

又吉海智捕手「九州決まったんですけど、本当に自分は迷惑ばかりかけていたのでこういう形で返せて嬉しい気持ちでいっぱいです。」

次は、九州大会での嬉し涙を目指します

続く準決勝第2試合は、興南対嘉手納。興南の先発は、この夏、エースとして甲子園でも力投を見せた比屋根雅也。

比屋根雅也投手「自分が甲子園を一度経験しているので自分のピッチングにも自信を持っているので。自分が引っ張っていく気持ちで。」

支えてくれた3年生が抜け今度は、自分がチームを引っ張る番だと意気込む比屋根。しかし、その比屋根にここまでの3試合、すべてで二桁安打を放っている強力・嘉手納打線が襲い掛かります。2番から4番までの3連打で、あっさりと先制を許します。

反撃に出たい興南。しかしその前に嘉手納のエース・仲地玖礼(くおれ)が立ちはだかります。1年生の時からマウンドに上がっている経験豊富な仲地の前に、興南は打線がつながらず。1点が遠い展開が続きます。何とか突破口を見出したい興南は7回。

1アウトから、普段は代走や守備固めが多いという吉澤誠矢を代打で送ります。この起用が当たり、出塁に成功。その後、2アウトながらランナー2塁3塁と一打逆転のチャンスを作ります。

ここで興南は再び、代打。1年生・福元信馬(しんま)

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福元信馬選手「最初は緊張していたんですけど。チャンスが回ってきたので、しっかり振ることだけ考えました。」

値千金の逆転タイムリー。代打2人が期待に応え、試合をひっくり返します。

その後さらに1点の援護をもらった比屋根。

比屋根雅也投手「逆転してくれたので、そこはあとはもう自分が抑えれば負けることはなかったので。」

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本調子ではなかったと話す比屋根でしたが失ったのは初回の1点のみの完投勝利。夏春連続の甲子園へ。興南がまず1歩前進です。

比屋根雅也投手「九州大会でベスト4で甲子園という形にはなるんですけどそこでいかに自分のピッチングでチームを引っ張って行けるかだと思うので自分らしい強気のピッチングで戦っていきたいと思います。」

勝った八重山と興南は24日に鹿児島で開催される九州大会へと進み来年春のセンバツを目指します。また、両校の決勝は今週土曜日に予定されています。以上スポーツ部でした。