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与那国町を中心に宮古島地方、八重山地方に大きな影響を与えた台風21号から2日がたち、被害の全容が明らかになってきました。県は与那国町に災害救助法を適用し、支援を進め、復旧を急ぐことになりました。
与那国島では住民が台風の後片付けに追われています。また、現地入りした電力会社や通信会社による復旧作業が行なわれています。
徐々に明らかになってきた与那国島の被害。住宅の損壊は300件を超え、全壊10件、半壊27件、一部損壊は280件以上にのぼっています。学校の体育館の屋根が損壊するなど公共施設への被害も出ています。電柱が倒れたり、電線が切れたことで与那国町では依然として400世帯で停電が続いています。
台風の激しい雨風にさらされた八重山・宮古島地方での農林水産業への被害も明らかになってきました。被害総額は1億610万円で、さとうきびをはじめオクラ、キュウリといった野菜、花卉など農作物で9850万円となっていて、施設が損壊するなど畜産では760万円の被害となっています。
調査は現在も進めていて、今後さらに被害額は大きくなることが予想されます。県は30日、与那国町に災害救助法を適用し、住宅の応急処置や、食品や飲料水の支援を行なうことにしています。県内では2006年6月の長雨による土砂災害以来の適用です。また、政府は1日、台風被害の調査団を現地に派遣する予定です。