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9月28日、八重山に大きな爪痕を残した台風21号、与那国島では最大瞬間風速が観測史上最大となる81.1メートルを記録し、通信が途絶えるなど、島の生活は以前、混乱が続いています。
台風から一夜明けた与那国島を写した写真。プレハブ小屋と思われるものがひっくり返り、港も大きな被害を出し、風力発電の羽が風で折れてしまっています。
電話インタビューに応じた与那国町に住む祖納地区在住請舛姫代さん(60)は「屋根が全部飛んでいますね。四分の一面ですかね。飛んでいって中に落ちた部分と外に落ちた部分があって手の施しようがつけようがないという感じですね自分のところもそうなんですけどいろんなプレハブも飛んだりして、工事現場においてある物や倉庫に使っていた簡易のお家がよそのお家を飛び越えて屋根を飛び越えたり、ひどい状況ですね」と一夜明けた様子を伝えていました。
28日の未明から夜にかけて石垣島や与那国島を暴風域に巻き込みながら通過した台風21号。与那国町祖納では28日の午後3時半すぎに与那国では観測史上初の最大瞬間風速81.1メートルを観測し1966年に宮古島を襲った台風以来、49年ぶりに最大瞬間風速80メートルを超える風が観測されました。
県庁で行われた会議では与那国町で住宅の全壊が10件、半壊が27件、わかっているだけでも一部損壊は200件以上にのぼることが報告されたほか、県警によると1人が軽傷を負っていて、また、依然500世帯が停電、一部、通信手段も絶たれ、現在、電力会社の職員らが復旧に全力をあげています。