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稲嶺知事はきょう午後官邸に小泉総理をたずね麻生外務大臣、額賀防衛庁長官とともに会談にのぞみました。稲嶺知事は「県のスタンスはすでに長官に伝えている」として今回の会談では「政府案は容認できない」などの主張はせず返還にかかる跡地利用のための法整備などをふくめ、沖縄の状況に理解を求めたということです。

稲嶺知事「沖縄は沖縄としての厳しい状況があるからそれに対してきっちり理解・対処して頂きたいと。これに対し(総理は)総括的に外務省・防衛庁ふくめて対応していきたいということでした」

また総理との会談に先立ち額賀防衛庁長官と会談した際には今後も国との協議を継続することや日米合意の実施のための閣議決定を行う際には県や関係市町村と事前に協議することなどを盛り込んだ基本確認書に合意しました。

額賀防衛庁長官「基本確認書に合意したわけでございます」額賀防衛庁長官「建設的に協議はかっていき、実現をはかっていきたい」

記者質問:沿岸埋め立てV字型滑走路に合意したということですか?
稲嶺知事「それはまったく違います、あくまで確認書を基本に話し合うということです」

稲嶺知事は2本の滑走路案を事実上容認したのかというところが大きな疑問ですけれど、どうなんですか。

稲嶺知事は、額賀防衛庁長官との会談後の記者会見で、「容認では全く無い」と明言しています。そして先ほど、稲嶺知事の政策ブレーンの比嘉政策参与も、「合意したのはあくまでも今後協議を継続していくということだ」と強調していました。ですからまず沿岸案を容認したわけではないと思われます。

しかし稲嶺知事はなぜ総理との会談でそれに触れなかったのですか。

これは密室の会談ですから本当に全く触れなかったのかは分かりません。しかし触れなかったのであれば、そうするよう額賀長官と確認したのではないでしょうか。今後協議していくと合意したわけで信頼関係ということで。しかしそうであれば、小泉総理に稲嶺知事の真意が伝わらないですよね、ですから容認したわけではないということを稲嶺知事が小泉総理に伝えないのはおかしいと思います。

では、県民は今回の合意をどう捉えればいいのでしょうか。

県も継続協議を確認しただけと言い張っていますが。今後は、稲嶺知事の発言内容が変わるのかどうか、そして来週にも予想される閣議決定に普天間の移設問題がどう盛り込まれるのか、そしてそれに対する稲嶺知事の発言などを注視していく必要があります。

今回の合意には、まだほかにも大きな疑問点がありますが、このあと検証・米軍再編で、また謝花記者とともに進めます。