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稲嶺知事の政策ブレーン、比嘉政策参与にうかがいます。

宮城「きのうに続いてきょうも『容認ではない』と稲嶺知事は言っている訳ですが、そのスタンスは揺るがないものと言っていいのでしょうか?」

比嘉参与「揺るぎようがない。中間報告から最終報告に至るまで。5月4日に『米軍再編に関する沖縄県の考え方』というものを出しています。そういう点で県のスタンスというものははっきりしていて、今後も揺るぐことはありません」

謝花「きのう政府と稲嶺知事が合意した基本確認書ですが、この中には『政府案を基本として協議していくことに合意する』とあります。一方で稲嶺知事、県がずっと求めている基地の固定化を避けるための『暫定』という言葉の『ざ』の文字もないわけです。それは県としては不本意ではないのですか?」

比嘉参与「政府案を基本としてと言われましたが、政府案を基本として何をするかが問題なのです。それで4つの項目をあげて、それについて実行可能性も含めて留意して対応することになっている。その留意して対応することに合意した。その中に普天間飛行場の危険性の除去というのが出ており、その危険性の除去のためには、県は暫定ヘリポートが危険性の除去としては一番の早道だとして基本方針を立てています。それをもって、先ほど知事が言われたように継続して協議していく。お互いの立場が違っているからこそお互いの立場を確認しながら継続して協議していく」

謝花「危険性の除去が載ったので、今後協議していく材料だと?」

比嘉参与「そこは政府とも一致している。一日もはやい危険性の除去が共通の認識なんだということで、きのう確認しています。」

謝花「来週の金曜、19日にも行なわれる閣議決定。この重さは基本確認書とは全く違うわけで、閣議決定の中には『暫定へリポート』あるいは『暫定』という言葉が載らないといけないとお考えですか?」

比嘉参与「それはそのように考えています。そのときの閣議決定がどのような閣議決定をするのか。閣議決定にはいろいろな種類がある。SACO合意のときの閣議決定の事例ですと、県の意見が反映された対応になっています。それをきのうの確認書でも、閣議決定をするためには事前にその内容を沖縄県や名護市と協議するということになっております」

謝花「政府は代替施設の建設計画を、はやければ今年の夏につくるということですが、いわゆるV字型で2本の滑走路が載った政府案が図面として載ってしまったら、どう県は対応するのですか?」

比嘉参与「その計画をつくる前に、基本方針など数々の協議を経てそこに至るわけですから、県としては暫定ヘリポートの図面が載るような形の建設計画としたいということです。」

謝花「県の図面を載せると?」

比嘉参与「県としてはそれを独自に求めていく。その時点ではそうなるでしょう」

比嘉さんにうかがいました。県にとっては19日の閣議決定の前に予定される額賀長官との会談で、どこまで県の意向を反映させることができるのか。来週いよいよ正念場を迎えることになります。