夏の甲子園を行きをかけた高校野球沖縄大会は昨日が5日目。沖縄水産や、沖縄尚学、宜野座など注目チームが2回戦に挑みました。
刺すような日差しが降り注いだ昨日の大会5日目。それでもスタンドには、大勢の応援団が駆けつけて球児に声援を送りました。
奥武山野球場の第2試合では大城新監督で、前回夏の初陣を飾った宜野座高校が知念高校と対戦しました。
ところが、宜野座のエース島袋は、1回戦同様、力が入りすぎた投球で立ち上がりに苦しみます。2アウトの後、フォアボールでランナーを出した島袋は、ファーストへ牽制をしかけますが、これがボークをとられ、ランナーは2塁へ・・・。さらに、この2塁ランナーへ投げた牽制球が悪送球！ ノーヒットのまま、ランナーを3塁まで歩かせてしまいます。この後、4番をショートライナーに打ち取り事なきを得た島袋でしたが、序盤はやや、一人相撲の展開。
しかし、中盤からは、落ち着きを取り戻し、打たせてとるピッチングで、リズムを作ると、知念打線に3塁ベースを踏ませない好投！
攻めては、5回に、5番金城知英のライトオーバーのタイムリー3ベースで2点目を入れると、続く6番玉城聡才がスクイズを決めます。宜野座らしい大技小技を披露し、3対0と知念を引き離します。
一方、知念のエース、アンダースローの奥浜は3点を許したものの宜野座を相手にコーナーをついたピッチングで、大量点を許さず、味方の援護を待ちました。
しかし、8回、守りのミスから追加点を許すと、緊張の糸が切れたか、続く宜野座の3番、兼本にレフトオーバーの決定打を放たれ、5対0。
粘った奥浜でしたが、いい形に乗れないまま、最後の夏が終わりました。
北谷の第2試合には古豪復活をかける沖縄水産が登場。
沖水は初回、2アウトから3番の長嶺がフォアボールで塁に出ると、続く4番は1回戦でホームランを放った金城勇貴。期待に応えた金城のセンターへのタイムリーで沖水が、先制します。
さらに、この後、6番・金城雅也のライトへのタイムリーも出て、打線がつながった沖水が良い形で初回に2点をあげます。
しかし、その後は、普天間の2年生エース比嘉慎二が追加点を許しません。3回の表、3番の長嶺、続く4番・金城から連続三振を奪うなど好投。4回には、2アウト満塁の場面とピンチを招きますが、1番・眞喜志のあたりがセカンドへの内野安打。
沖水、追加点のチャンスかと思われましたが、1番が打ったボールが一塁走者に当たる運も手伝い、沖水に追加点を許しません。
これで、試合の流れを引き寄せたい普天間は、その裏、2アウトから、6番多和田のタイムリー3ベースで、ついに1点を返すと、スタンドが沸きあがります！
このまま反撃に転じたかった普天間でしたが、6回に普天間の比嘉が沖水打線につかまり4点を許してしまいます。
粘った普天間でしたが、結局、8対1破れ、勝った沖縄水産はベスト16へ駒を進めました。
普天間・花城主将「最初から焦ってしまって自分たちの野球が出せなかったので、ちょっと悔しいです」「甲子園という自分たちの夢を後輩に託して、自分も希望の進路に向かって頑張っていきたいと思います」
普天間・比嘉投手「先輩の分もこの一年間毎日悔いのないようにやって、最後の夏には笑って先輩たちにいい報告ができたらと思います」
奥武山の第3試合は沖縄尚学 対 久米島。
沖尚のエース大城は1回戦から中1日置いてのマウンド。ややコントロールに乱れはあったものの、すり足投法の打たせてとるピッチングが冴えました。
完封も予想されましたが、久米島打線も粘りを見せます。
5回には、久米島のエース饒平名が、自らのヒットでチャンスを作ると、2アウト3塁からこの日当たっている1番、伊是名がレフトオーバーのタイムリー！ 1点を返し、1対5とします。
しかし、8回にも追加点をあげた沖尚、ヒット12本の猛攻の前に、久米島は9対1で敗れました
では、昨日の結果です。このうち小禄 対 コザは、3点をリードされた小禄が後半試合をひっくり返し、逆転で勝っています。
つづいて、今週土曜日に予定されている4試合です。
初戦を突破し校歌を歌った沖縄公専が古豪豊見城と対戦します。また、八重山商工は、糸満と対戦！ 土曜日一番の注目になりそうです。
北谷公園野球場
第1試合（10時開始予定）前原 対 美里工業
第2試合（12時30分開始予定）豊見城 対 沖縄高専
奥武山野球場
第1試合（10時開始予定）八商工 対 糸満
第2試合（12時30分開始予定）浦商 対 首里